『教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝』完訳プロジェクト、下巻の第三章を翻訳中です。
なじみのない言葉や概念が出てくると、手っ取り早くググって調べます。
時には、その背景がやたらおもしろくて脱線・暴走することも…。
読者さんの理解も深まるかなと思って、本編の間に「こぼれ話」を入れますが、延々と文章を書き続けるより視覚情報をばーんと載せたいときもありますね。
本日の最新話「下3.4 パリの防衛(4)包囲戦に備える」もまさにそれ。
https://kakuyomu.jp/works/16817330649585060746/episodes/822139836481652399パリ側がフランス軍の包囲に備えている「決戦前夜」についての話ですが、例によって本筋から脱線。
別名「百年戦争の金貨」と呼ばれるサリュドール(Salut d'Or)金貨のエピソードにもぜひ注目して欲しい。
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サリュドール金貨(Salut d'Or):トロワ条約で王太子(シャルル七世)が廃嫡され、イングランドがフランスを統治していた1422〜1453年に発行。イングランドの支配地域(フランス北部)で流通していた。
サリュー(Salut)はフランス語の軽い挨拶で、貨幣には英仏の紋章とヘンリー六世が刻印されており、名称・デザインともに両国の和合を表している。当然ながら、フランス陣営からすれば屈辱的な貨幣だろう。
現在は別名「百年戦争の金貨」と呼ばれるレア品。
------(引用ここまで)------
直径28ミリ、重さ3.5グラムのこの金貨。
コイン商の買取価格は50万円。売値は75万円、100万円、170万円となかなかのお値段でした。
画像は、Wikimedia Commonsより。