第30回電撃小説大賞応募作『十二花月のセツナ』は、惜しくも最終選考選出ならずでした。
ここまで応援してくださったみなさまありがとうございました。
今回の四次進出で今までにはなかった体験ができました。
電撃小説のことを考えると胃酸がすごく出ること。また気持ち悪くなること。
夢の中で最終選考に残って「やったー!」って思ったら夢だったときの真夜中の暗闇があまりにも黒いこと。
考えないようにしていても絶対考えてしまうこと。
昼頃になるとそわそわし始めること。
電話が震えているような錯覚に陥ること。
発表まで残り一週間を切ったのに電話が鳴ってないと言う事実があまりに重いこと。
さすがに前日にもなったら諦めが付くかと思ったら全然つかないこと。
当日になってもやっぱり諦めが付いていないこと。
結果発表を見たときに、思ったより落胆してなかったこと。
でもそれってつまり現実を受け入れられてないってこと。
今日流すはずだった涙は、受賞したときに一緒に流れるのだということ。
何者にもなれず終わっていくことの絶望感があまりにも強いこと。
一次から最終の五段階をそれぞれ10km~50kmに例えたとき今回の私の状況は39kmまで来たのにリタイアしてまた0km地点まで歩いて戻ってそこからまた位置に着いて50km走り出すことになるのだけれどそれのしんどいことしんどいこと。
それでもなお、書くことを諦めないこと。
自分にはもう、小説しかないってこと。
いつか、この「こと」たちが肥料になったと言えるような、大輪の花を咲かせられるように頑張りたいと思います。
そのためにはまず、種子を蒔くこと。