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上流社会のマナー

オードブルからの続きなのですが、
下の絵もカイユボットの作、「昼食」です。(1876年、個人蔵)
ここで注目していただきたいのに、右の男性の前にある赤ワインのはいったクリスタルのボトル。そのボトルがシャンペンクーラーみたいな器の上に置かれていますよね。
左の水のクリスタルもそうですが。
こういうクリスタルは、私はテーブルの上にそのまま置くところしか見たことがないのですが、こういうふうに置くのが、上流階級の作法なのでしょうか。

それから手前にはカイユボット自身が座っていたはずですが、今、中座中。
右手にクリスタルの大きなナイフ置きがあり、ナイフの柄の部分がのっていて、刃の部分はたぶんお皿の上にあるように描かれています。
私はこれまで、刃の部分をナイフ置きにのせるものだと思っていたのですが、どうなのでしょうか。

たいしたことではないのですが、こういうところを凝視するのは、楽しいです。

2件のコメント

  • 言われなければちゃんと見ないで通り過ぎるところでした。上流社会はわかりませんが、こういう細かいところに当時の暮らし方が覗けて面白いです。
  • この家はテーブルクロスもテーブルマットも使っておらず、クリスタルや銀食器がほのかに木目に映っています。
    木目の美しさを楽しむためには、こういうふうにすべきでなのですよね。
    私は傷がついてしまうとか、水滴が残るとか心配してしまいますが、・・・。そう、割れることを心配しないで、しまってある食器を使おうかな、とか思いました(笑)
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