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『お味はいかが』あとがき

以前、大学で解剖学の授業を取ってました。それの特別授業で実際に献体の解剖を見学させてもらったことがあります。そのとき「人間の肉って鶏肉に似てるな」と思ったのをヒントにこの話を作りました。味はどんなんだと思ってネットで調べたら豚肉に似ているそうです。誰ですか、食べた人。

この話は狂った人しか出てきません。類は友を呼ぶっていうけど、やっぱり狂人の周りには狂人が集まるんですかね。実際のところは分かりませんがとにかくそういう話です。

この話は初めから短編にすると決めていました。人物像やバックグラウンドを細かく描写すると長くなってしまうので演出でそれとなくキャラクターの性格や育ってきた背景が分かるようにしてみました。
絵画でいうところのアートリビュートですね(若干違うかも)。

イギリスやフランスの文化や世界観が頻繁に出てくるのもそうです。それぞれ紳士の国だったりオシャレなイメージがあると思いますが過去には凄惨な歴史があります。それがこの話のイメージやキャラにぴったりじゃないかと思って使ってみました。
話に出てくる歌や音楽にもそれぞれ意味を持たせています。暇な方は調べてみてください。

この話を考えるにあたって、生きるということの業について思いを巡らしました。私達の食事は大体他の生き物です。動物だったり、植物だったり。それらを摂取しなければ私達は生きられません。生きるってことは他の生き物を殺して自分は生き永らえることなんですね。罪深いなあと思いながら毎日肉を食べています。肉は美味しいので大好きです。食べなければ死ぬので仕方ないです。他のところで罪を重ねないよう気をつけていればいいかと思っています。

まあざっとこんな感じです。ネタバレしないように書くのに神経をすり減らしました。おもしろそうって思って読んでくれたら嬉しいです。






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