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好きな作家の話

近況ノートなるものを書いてみようと思い立ったはいいけれど何を書いたらいいのかよくわからないので、とりあえず好きな作家の話でも。


まずはブルーノ・シュルツ。

ポーランドの画家/作家で、そのアヴァンギャルドな作風から「ポーランドのカフカ」と称されることも。日本における知名度はあまり高くないかもしれませんが、幻想小説の書き手としては世界でも有数なのではないかと。

空想と現実の区別をしない厭世的な態度と緻密な文体によって醸される唯一無二の作風にはわたし自身も大きな影響を受けておりまして、古野愁人というペンネームもブルーノ・シュルツという名を日本人風にもじったものだったりします。


続いて、ジム・トンプスン。

アメリカを代表する犯罪小説家のひとりで、間違いなくわたしがもっとも影響を受けている作家です。

わたしが書くものはすべてジム・トンプスンの変奏だといっても大袈裟ではないでしょう。いや、そんな大それたものではないですね、単なる劣化版です。わたしなんぞは足元にも及びません。そもそも比べることすら烏滸がましいです。

「残酷な夜」は不朽のバイブル。


ジェイムズ・エルロイも偏愛している作家のひとり。言わずと知れたアメリカ文学界の狂犬ですね。

代表作である暗黒のLA四部作やアンダーワールドUSA三部作も当然ながら最高なのですが、個人的にはホプキンズ三部作の最終巻にあたる「自殺の丘」のなんとも空虚な幕引きがひときわ強く脳裡に焼きついています。

ハリウッドにはびこる悪徳の数々を異形ともいえる常軌を逸した文体で綴った「獣どもの街」も外せないですね。


他にもコーマック・マッカーシーやフアン・ルルフォ、国内では西村寿行など敬愛する作家はたくさんおりますが、キリがないので今回はこの辺で。

近況ノートに書く内容ではなかったな……。

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