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【あとがき】長編『エヴァーラスティング・カレイドガール』完結に寄せて

 はじめての方ははじめまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。どちらでもない方はこんにちは。音海佐弥です。
 読者諸賢におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。

 音海佐弥の長編第六子『エヴァーラスティング・カレイドガール』が先日無事に完結しました。
 最後までお付き合いいただいた方々には本当に深謝いたします。ありがとうございました。

 本作は約二年前に執筆した短編『流星カレイドガール』の長編化版です。
 クリスマスの時季モノとして執筆し、とある投稿サイトに発表した当時はネット小説界を席巻するほどの大反響を起こす、という夢を見ましたが別にそんなことはなく普通に公開期限が切れてサイトから消滅しました。

 その短編の「探偵と怪盗」のキャラクター関係が気に入っていたので、お菓子やら魔法やらマフィアやら、かわいいものおもしろいもの楽しいものをごちゃごちゃに突っ込んでぐるぐるかき混ぜて一煮立ちして物語の形にこねくり回して完成したのが本作になります。
 ジャンルは『ポップでキッチュなスイーツ系ファンタジーラブコメ』です。競争の激しい人気ジャンルですが、同じジャンルで筆を交える作者様はどうぞお手柔らかにお願いいたします。さっき作品タグにジャンル名を入れたら文字数超過で入りきらず、某炭酸飲料の新フレーバーみたいになりました。どうなってんだ運営!

 突然ですがコーベの街の名所と名物とその元ネタを紹介します。

◯蓬莱饅頭
 ナンキン街で売っている、芳しい香りと溢れ出る肉汁がたまらない肉饅頭。
→元ネタは大阪名物の「551蓬莱」の肉まんです。著者が西宮市に住んでいたころ、西宮北口駅の売店でよく買って食べていました。

◯偽蓬莱饅頭
 とある《魔糖少女》が創造する暗黒の新生物で、去田神社の大秋祭の露店で一度だけ販売されていたとの目撃情報があるが、真偽は定かではない。
 ちなみにあの集団幻覚の正体は御影さんの魔法。

◯大世界アイランドホール
 約八千人を収容するコーベの大催事場。春日野みちるのコンサートが終わった後にモノレールで市街へ帰ろうとすると、モノレール駅が大渋滞して入場規制がかかるので注意が必要。
→元ネタはワールド記念ホール。

◯去田神社
 コーベ市街に鎮座する神社。主祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)。初詣はすごい人出でにぎわう。おみくじはよく当たると話題らしい。
→元ネタは生田神社。大秋祭の元ネタは「大海夏祭」で、これは猿田彦命を祀る末社・大海神社の祭典。

◯マヤ・マウンテンの掬星台
→元ネタの摩耶山掬星台は日本三大夜景のひとつを眺められるスポットとして有名。冬はめっちゃ寒い。

◯芳香堂
 コーベ市街にある、帝都最古の珈琲店。こぢんまりした店内でいただく熱い珈琲は格別。
→元ネタの「放香堂」は日本最古の珈琲店。150年以上も前から神戸元町商店街で営業を続けています。

 ……帝都コーベの魅力はここでは収まり切れません。あとはみなさまが実際に帝都に足を運んで、そのきらびやかな街の輝きを実感してみてください!
 その旅のお供にぜひ本作『エヴァーラスティング・カレイドガール』を!

 そんな旅行ガイドブック的な本作ですが、公募への投稿を見据え4月中旬で公開停止(予定)とさせていただきます。
 梅田やカレンたちとはここでいったんさよならですが、もしお時間が許すようでしたら次の長編でみなさまのお目にかかれればと思っております。何卒よろしくお願いいたします。

 というわけで、音海佐弥『エヴァーラスティング・カレイドガール』でした。ありがとうございました。
 次作『こころ、消えてなくなれ(仮)』か『träumerei(仮)』かどっちか(決まってない)でお逢いしましょう。

二〇一八年三月吉日

2件のコメント

  • はじめまして、帆多と申します。

    エヴァーラスティング・カレイドガール、拝読いたしました。

    うかうかしていたら、危うく途中で読めなくなるところだったのですね。読み切れて良かったです。

    公募でのご健闘を陰ながら願っております。
  • 帆多さん

    お世話になっております!
    なんとこんなへんぴな近況ノートにまでお言葉をありがとうございます!

    帆多さんが読んでくださってるのは応援でわかってたので、こっそり公開停止をちょっと遅らせようと画策しておりました笑
    それがまさかこんなに早くお読みいただけるとは!

    重ねてありがとうございます〜!
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