• 現代ファンタジー

タイサンボク

 これも通勤途中のお話。

あ、あの花だ❗
大きな花。
だいたい大人の頭くらいの大きさだろうか。

それは以前、隣の家の敷地にもあって。
家を壊すとかでジャンルの様だった広い敷地内の植物は無惨に刈られていきました。

毎日、そんな様子を見ていましたけど、その敷地内にある大きな木…
木は2本ありましたが1本には「残す」と白い布か何かに書かれた物を巻き付けられ、やや離れた場所にあった、その木は伐られてしまうのでしょう…
何も巻き付けてありませんでした。
翌日、その伐られてしまう予定の木が花を咲かせているのに気付きました。

たぶん、たぶん自分が伐られてしまうことを知って最後に一生懸命に咲かせている…そんな感じがしました。
私が持ち主だったら残すのに──────❗

何もできない隣人の私は、ただ切ない気持ちで、その花を見ていたのです。

その花が通勤途中の道にも咲いていたのです。
さっそく、ツイッターに投稿して、またリアル友人とフォロワーさんから教えていただきました😅
モクレン科の花で「タイサンボク」というのだそう。
なんかゴツい名前だなぁと思ったのですが、学名はマグノリア・グランディフローラという、まるで外国の女優さんのような名前。

名前が解りましたけど、私は、その花を見る度に伐られてしまうのを察したかのように一生懸命に咲いていた姿を思い出すのです。

2件のコメント

  • まだ咲いたばかりですね。タイサンボクはすぐに茶色く傷んでいってしまうから……。
    だけど甘い香りが強かったような記憶があります。
    この白く凛々しい花を咲かせる木、もう伐られてしまったんでしょうか。もったいないな……。
  • 山田あとり様✨

    こちらにも、ありがとうございます✨
    えっ😳
    そうなんですね…どうりで通勤途中に探しても見つからないワケだ😅😅😅

    甘い香り…気づかなかったので今度咲いていたら嗅いでみます✨
    お隣の敷地のは根っこすら残っていないみたいです💦
    さっき見てきたんですけど😅
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