• SF

辞典風怪物紹介 ウェンディゴ


 地表をよろめき歩くゾンビ《ウォーカー》の中に時折、妙に敏捷な影が見え隠れする時がある。そんな時に熟練した|廃墟漁り《スカベンジャー》たちは、警戒を強めてこう囁き合うのだ。「気を付けろ……ウェンディゴかも知れんぞ」

 ゾンビに混じって活動するウェンディゴは、通常のゾンビより敏捷で鋭い爪による高い攻撃性を警戒されている。奇妙に知恵が働き、ゾンビを誘導して愚かな侵入者に襲い掛かるウェンディゴは、廃墟に潜るスカベンジャーたちが多くの犠牲を払ってようやくその存在を確認した恐るべき怪物だ。ゾンビの特異体なのか、或いは擬態しているのか。一見、通常のゾンビと全く見分けが付かず、ただ白髪のみが唯一の目印である。群れに混じるウェンディゴは、愚かな侵入者をゾンビの群れに誘導し、罠にはめる。その鋭い爪と敏捷さは、スカベンジャーたちにとって常に大きな脅威だ。ゾンビのように歩きながらも、いざ攻撃に転じれば、人間の想像を超えるスピードで襲いかかる。そしてその皮膚は、ゴムのように強靭で、銃弾も簡単には通さないため、スカベンジャーたちが特に恐れている。


・ウェンディゴの特性
 ウェンディゴは、ゾンビの群れの中に潜む恐ろしい存在であり、通常のゾンビとは異なるいくつかの特性を持っている。

・敏捷性と攻撃性
 ウェンディゴは、通常のゾンビよりもはるかに敏捷で、鋭い爪を持っている。そのため、一瞬の隙を突いて生存者に襲いかかることができ、非常に高い攻撃力を誇る。スカベンジャーたちはその動きの速さに警戒しなければならない。

・知恵と戦略
 ウェンディゴは、単に野生の本能だけで動いているのではない。ウェンディゴは巧妙に周囲の状況を把握し、ゾンビを誘導して侵入者を罠にかけることができる。そのため、ただのゾンビの群れに見える状況でも、ウェンディゴの背後には計算された策略が潜んでいる。

・進化の変異体か、別種の怪物か
 ウェンディゴの正体については様々な見解があり、廃墟漁りの熟練者たちは、彼らがゾンビの進化した変異体であるのか、あるいはまったく別の種の怪物であるのか、議論を交わしている。いずれにせよ、その存在は恐れられ、特別な注意を必要とする。

・スカベンジャーたちの警戒
 熟練のスカベンジャーたちは、ウェンディゴの痕跡に直面したとき、常に警戒を強める。彼らは周囲の音に敏感になり、動きに注意を払い、隠れる場所を常に探している。ウェンディゴの巧妙な策略にはまり込まないよう、緊張感を持ち続けることが求められる。

・集団行動
 スカベンジャーたちは、仲間と連携しながら行動することで、ウェンディゴの目を欺こうとする。スカベンジャーは互いに目を配り合い、助け合いながら危険を回避する。

・隠れ場所の選定
 廃墟の中での移動時、スカベンジャーたちは隠れ場所を常に意識し、逃げ道を確保する。特に、ウェンディゴが近くにいるときは、焦って行動することを避け、冷静さを保つことが重要だ。

・資源の活用
 ウェンディゴとの遭遇に備えて、スカベンジャーたちは自分たちの武器や物資を最大限に活用する。手に入れた物資を無駄にせず、戦略的に使うことで、生き残りを目指す。

・まとめ
 ウェンディゴは、廃墟漁りたちにとって常に危険な存在であり、その敏捷性や知恵、攻撃性によって恐れられている。彼らの存在を認識し、警戒することは、廃墟の中で生き残るための重要な要素となるだろう。スカベンジャーたちは、その名を口にするだけで身震いする思いを抱きながら、今日も生き延びるための戦いを続けている。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する