「祝福」が全ての世界で神からの祝福も両親からの祝福も得なかった少年。 少年は生きていることが罪、生きているだけで罪。 世界に疎まれ蔑まれ死にかけたとき目の前に現れた魔女が少年に施…

「鶴田 昴」は21歳になるフリーター。 同じバイト先の専門学生「亀川 貴子」とは週の半分を電話して、残りはバイト先で共に過ごす関係だった。 だが2人は決定的な理由で付き合えずに居…

「こっちに来れたらね。」のヒロイン「亀川 貴子」サイドの物語。 亀川 貴子はバイト先に新人として入ってきた鶴田 昴の真面目さに惹かれた。 あれこれ理由をつけて話していき、距離が縮…

鶴田 昴は肺の病で手術を受けた。 手術後に意識の戻った昴は近頃見ていた初恋の人が出てくる夢について思い出していた。 そんな中、声をかけてきた妻は以前の妻とは何処かが違っていた。 …

池端大介は27歳の会社員。 ある日残業後に普段のらない車両に乗る。 そこで偶然に出会った女性、湖西凛を見捨てられずに助けることになる。 助けて貰った湖西凛は池端大介にお礼をした…

ある日、特殊能力に目覚めたと話しかけてきた彼［航］は翌月から帰ってきたと言い、意識だけだが時を超えて過去に行けるようになったと教えてくれた。 未来から時を超えてきた彼は私［華乃］…

何となく育ち、何となく高校を選び、何となく大学生になり、何となく彼女が出来た男。 男が見ている春の景色は鮮やかな春色ではなく灰色だった。 男は夜中の息苦しさからコンビニを求めて…

私＜祢子＞は「いい子」。 いい子でいる事を母に強要され続けてきた。 人の事も名前で呼ぶなんてもっての外で名字にさん付けで呼ぶ事を強要されていた。 その祢子の前に現れた彼は祢子に…

「俺」の家庭は大所帯。 夕飯時の会話は下世話な噂話にタチの悪い品評会。 それが嫌な俺は家族の中で浮いていた。 兄貴は率先して家族の会話に参加をする。 家族であり続けようと俺を酷評…

華乃と航は両親同士の仲が良く、毎月遊ぶ中だった。 華乃は友達と話す中で、航の存在を匂わせて面倒事から逃げていた。 中学生になった時、華乃は思わぬ相手からしつこい告白をされてしまい…

坂上匠は癌で亡くなった父の終活に付き合い、遺品整理を行っていた。 癌により、余命宣告をされ、準備期間があったにもかかわらず、怠惰の権化のように何もしなかった母に不満を抱く中、遺品…

岩渕剛は24歳になるフリーター。 22歳で就職した会社は1年と少しで倒産し、自分探しの繋ぎとしてかつてのアルバイト先に戻ってきていた。 就職活動を行った際に感じていた、22歳で人…

毒親に育てられた男は大人になり動画配信者になった。 思わぬヒットと僅かな広告収入。 そのおこぼれに群がる級友たちは動画配信者に対して生殺与奪があると信じて疑わなかった。 PV数と…

麻内周《まないしゅう》は14歳。 来年に訪れる高校受験が嫌でたまらない。 それどころか生きている事が嫌でたまらない。 だが死を選ぶ自由もない中、塾からの帰り道で面白いモノを見かけ…

ネットやTV等のメディアに幼いころから触れた女は上昇志向。 上昇目的で結婚をし上昇目的で就職と離婚を画策していた。 だが夫になった男はそれを良しとせず、「嫌な予感がした」といい女…

男が子供の頃に目覚めた特別な力、それは選択を誤った時にもう一つの選択を選んだ先の景色。 男はそれを夢と呼び、なんとか幸せを掴もうと生きたがどの選択を選んでも一切好転する事は無くい…