皆様、お久しぶりです。相模です。読者の皆様のお陰で「春の亡霊」は最終回を迎えることができました。約半年の間、応援してくださった皆様には本当に感謝しています!
全ての読者の皆様に感謝を込めて 相模奏音
ここからは恒例の作中に入りきらなかった裏設定のコーナーです
※最終話までのネタバレが含まれます!ご注意ください!
1.有紗の母親について
有紗の母親は典型的な理想の高いタイプの女性です。なかなかの美人であったため、一般人でありながら芸能人との結婚まで漕ぎ着きます。ですが、夫の浮気に自らのプライドが傷つけられ、夫に似ている有紗に愛情を注ぐことができないようになってしまいました。自ら孤独を選んだ彼女ですが、それに耐えきれなくなり、男漁りを始めるようになっていきます。しかし、欲望に忠実な彼女を受け止められる男などおらず、彼女自身もたくさんの男と付き合い続けることで、いつまでも愛される状態に身を置こうと画策します。その中で悪い男に引っかかり、覚醒剤を使うようになり、それが最終回の有紗の殺害と繋がっていくことになるのです。また、有紗も母親との距離が常に空いていたため、母親の異変に気づけませんでした。有紗が母親を諦めず、行動ができていたならば、あのエンディングは変わっていたかもしれません。
2.天童霞のその後
有紗死亡後は普通の女子高校生に戻っています。ですが、心の喪失感から新しい誰かで心を埋めようとしているようです。似たようなキャラクターが既にいるような気がしませんか?
3.天童と工藤美鈴の契約
5話にて、有紗達をつけていた女子生徒の工藤美鈴。彼女は天童霞の言いなりに動いていました。契約では、今回の仕事が成功した暁には天童の父が出している雑誌のモデルとして彼女を推薦するというものでした。自己顕示欲の強い工藤美鈴はそれにまんまと乗っかったわけですが、天童は彼女が失敗することを見据えた上での捨て駒のような扱いをしており、失敗した彼女に契約の成就はなかったようです。