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自分の作品を読むこと

こまんたれぶー。夏が近づくと、メンタルがざわざわする鈴江さちです。

さちは夏生まれなのですが、暑いのはイヤ、寒いのもイヤ。
夏と冬どっちが好き、って質問してくる人の心理が分からないです。
どっちもイヤや!! って、会話をこの前人としました。

四季折々、良いところと悪いところがあると思うんですが、さちは夏になると動物的な衝動が抑えられないです。
感情のままに生きたい、一番そう思うのは夏な気がする。

夏は美しくて切なくてクソ暑くって、そして胸が苦しくなる。
遥か昔に、梅雨時に失恋して、真夏にそれを悔やんで、思い出して、叫びたい夏を経験してきた、一種のノスタルジーとトラウマが関係してる気がする。



ホントに好きで好きで堪らなかった昔の恋愛と、何となくコントロールして日々やり過ごす今の恋愛。

さちの中身は昔と何にも変わっていないのに、年齢と環境が自分にブレーキをかける。

その違和感に一番苦しんだのは大学生活の頃だと思う。

現在執筆中の「千風」。
大学生の主人公の双葉の葛藤は、あの頃のさちがベースになっている。
うまく生きなくちゃ、恋愛もスマートにこなさなくちゃ。
それがとっても苦しかった。



さちは今でも心を隠すのが下手くそです。
好きな人にはすぐ懐いちゃうし、嫌いな人にはよそよそしい。
「大人」な自分を放り出して、心のままに生きたいです。

「千風」の主人公、双葉はある意味で心のままに生きています。
狭い視野と、脅迫的な他者排除思考。
バカにして、斜に構えて、でも誰より愛されたがっている。

そんなの誰だってそうだよ。
きっと、言っても双葉には届かないんだろうなあ。



今回、このように性格の歪んだ主人公を描いていますが、顔見知りに読まれるのがちょっと怖い。
想像できるから本人もそう、みたいな先入観で見られるのが苦しいです。
殺人鬼がでてくる作品の作者は人殺しかよ?
こっちにとっては当たり前の理屈なのに、読んで感想を言う顔見知りは、そう思わないみたい。
俳優さんたちだって想像でキャラクターの内面を描くのに、アマチュア物書きの自分の作品に性格悪いやつが出てきたら、作者も性格悪いと思われる。

自分の作品を読み返していると、色んな自分がそこに居る。

全部自分で、ある意味全部違う。

物書きって特殊な趣味なんだなと改めて思いました。

という訳で、千風は今執筆ラストスパートです。
完成したら、順次アップしていきますね。

それでは、なむなむ~!!

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