トプカプ戦記の第20話に出てきた銃についての裏設定ですが、ここでぶちまけさせてもらいます。
ちなみにいずれもボルトアクション式の小銃です。
・七九年式小銃
ミッテルラント軍の一世代前の小銃。黒色火薬弾を使い、銃床に向かって伸びた管状弾倉に銃弾を6発装填可能だが、実際には装填に多大な時間がかかるため単発銃として使用する機会が多かった。
中央軍では殆ど更新されているが、トプカプ含む多くの州軍でまだ使用されている。
・八〇年式特殊小銃
主に猪人の重装兵や人馬騎兵などの亜人兵が使うために開発された口径1.8サンチャーンの黒色火薬小銃。管状弾倉を用い、装弾数は4発ながら高い威力を誇る。
亜人用小銃としては無煙火薬を用いるより小口径(1.27サンチャーン)の九二年式特殊小銃が出回ったため、現在は州軍などの二線級部隊で用いられているのみ。
・九〇年式小銃
ミッテルラント軍の現世代小銃。装弾数6発。その前に製造された八四年式小銃の改良型で、尖頭弾頭とクリップ装填に対応し、未熟な設計だった八四年式の不具合を解消した銃。
中央軍は殆ど歩兵はこれに更新され、スラティなど造兵廠のある州・人魔国境の州でもこの銃に更新が進んでいる。
・九六年式騎兵銃
ミッテルラント軍の現世代騎兵銃の一つ。九〇年式歩兵銃の短縮版であった九〇年式騎兵銃とは完全に別設計のライフルで、ボルトの機構をより連射に即したものに変更したり本体に展開式の刺突銃剣を備えるなどの新機軸を盛り込み、機動戦や市街戦に即した設計となった。
九〇年式シリーズへの統一を図りたい中央軍ではあまり採用されず、輜重兵や憲兵、飛行艦兵などが使用するのみ。一方で海軍や州軍では採用が進んでいる。
なお九六年式騎兵銃の外観モデルは日本陸軍の四四式騎兵銃・ボルト部分はエンフィールド式となっており、設計思想はM1カービンに近いです。