都合、約ひと月で全編完結となりました。
直しを入れていて、「懐かしいなぁ」と思うことしばしば。
仕事の息抜きにも良かったかな、と感じているので、また他の小説もカクヨム向けに再公開してみようかと思います。
第２部以降では、「新しい家族」のあり様にも足を踏み入れた内容になっているこの話。
前のノートでも触れたように、当時（１５～６年前）はまだ、同性婚やドメスティック・パートナーといった考えもさほど知られておらず、少し冒険したかな、という感じで書いていました。
なにしろ、割合ベタな百合展開で始めましたから、「こっちへ振っちゃっていいのかなぁ」と、己の分も考えて。
とは言え、書きたかったのはやっぱり、生活＋恋愛ファンタジー。
現実をシビアに書きすぎず、恋が愛情に、そして共に生きる関係へ、と昇華していく物語を、ゆったりと描きたかったのです。
ここで再公開してから、思わぬほどたくさんの方に読んでいただき、また、感想等もいただきました。
普段の仕事では、もう少し「受け手」に楽に、面白いように、と間を取ってシナリオを作っていますから、思うように書いた昔の話にレスポンスをいただけて、とても嬉しく思います。
やっぱり、小説もいいですね。
あの頃、下手を顧みず、書いておいてよかったと思っています。