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静香について

さて、物語が最終盤になって参りました。
みなさまのストレスも
マックスに近いかなぁと。

なんか、すみません。

ここで物語について
根本的なお話をしたいと思います。

かなり大元のネタバレに近いので
そういうのがお嫌いな方は
この後の部分は
本編で「fin」の文字を見てから
お読みになることをお勧めします。

少し改行を入れます。





再開しますよ?



ここから始めますよ?



読者のみなさまは
祐太君の献身ばかりが目に付いてきたはずです。
犠牲、と言う言葉でも良いですけど
とにかくストレスですよね?
特に祐太に感情移入されていらっしゃる方は
すっごく重いと思います。

そのあたりのメッセージが
最近、激増していまして
作者としては物語の設計通りなので
すっごく嬉しく感じています。

・・・・・・・・・・・
フォロワー様の数と
応援メッセージの数が
限り無く近づいています。
しかも、みなさまの書き込みの
文字数というか、熱量が
本当にハンパないです
・・・・・・・・・・・
閑話休題


ところが
静香側からの目線で
物語を遡ってみていただくと
ちょっと違う形が見えてくる設計になっています。

静香は、祐太のことが大好きです。
というよりも
そばにいてくれるのが前提の生き方なのです。

祐太側にばかり目を向けると
静香は自由奔放というか
音楽のことばっかり考えているとしか
思えないとお感じになると思いますので
「静香は祐太に寄りかかっているよ」
と言う視点は見逃されがちだと思います。

作者が、改めて言うまでもなく
読者の最大の反発が
「巨匠に身体を許すことを選んだ」
と言う部分ですよね?

ところが、いったん、そこを外して
物語を「祐太と静香の行動面」
と言う点だけで見直すと
すっごく、逆の現象が見えてくるんです。

たとえば
今話、というか今作の冒頭で
家のカギを閉める時
祐太に近寄ってくるのは
静香の方なんです。

合唱部のことにしても
祐太の意思を確認してから
行動しようとしています。

読み逃していただけるように
本編ではサラッと書きましたが
合唱部のことよりも
祐太とのデートを優先する
という独白を盛り込んであります。

演奏会が終わった後も
メッセージを送るのは必ず静香からでした。

実は、静香の全行動は
祐太に委ねられていた
と言っても過言ではないのです。

そこで、戻ってくるのが

「じゃあ、なんで巨匠のところに行くんだよ」

ってことなんです。

思い出していただきたいのは
「祐太がそこにいる」ということを
静香は出発点にしているのだ
と言うことです。

確か何人かの方が
応援メッセージで
「静香は歌うことの原点を思い出せ」
と言うことを書いてくださいました。

至言です。

原点は、小学校の時の祐太にあるんです。
(これも書いてあります)

そして、このところの数話で
その原点とすべき存在が取り去られてしまった。

「祐太が自分を支えてくれる」

という前提を
祐太のことを愛しているがゆえに
自分から外さなくてはならなくなりました。

「じゃあ、なんで留学して
 巨匠のところに行くんだ!
 決めたのはお前じゃん」

とお考えになると思いますが
そのディシジョンの「前提」の部分に
祐太の存在があったことを
覚えておいていただきたいと思います

そもそも
巨匠のところに初めて行く時
祐太に反対されました。

ワガママだと自覚しつつ
「行く」と言い張りますが
ちゃんと反省して
「行かない」と決めています。

しかし、結局
祐太に勧められて
行くことになったんです。

以後、祐太が
何かを止める事はありません。
なにしろ、祐太に寄りかかって生きています
静香にとって
「祐太に止められてない」ということは
大きな判断を誤らせる
という現象が当然、起きてきます。


さて、ここで
祐太という存在が消えた時
静香はどんな行動になるでしょうか?

それが物語の最後を決めるのかなと。

それでは
最後までお楽しみいただけますよう。


5件のコメント

  • 謎解きありがとうございます。

    静香のことならなんでもわかる祐太も、これは理解していないのかぁ。

    ともあれ、エンディングは巨匠・静香カプの下男になることはなさそうでほっとしました,www
  • 静香のすべての行動がその前提にあるならば、なぜ巨匠に体を捧げたのかはなおさら説明できないのではないか、祐太が同意したのはせいぜい留学のことだけで、彼女や他の男のセックスはきっと嫌で苦痛だったに違いない、静香も描写によってはその自覚があり、巨匠と肉体関係にあることを祐太に告白しなかった場合、静香は勝手に祐太の同意を拡大し、セックスしてもいいのかなって
  • 今まで、裕太に寄りかかっていた静香は行動するんですね。
  • 留学あと祐太に長い時間別れ巨匠に一緒に住むそして受験が終わるあと正式に別れるでしょう、彼女にとってそれでもふたりの感情かわるません信じる?

    もし予定実行なら祐太の存在消え遅かれ早かれでしょう?
  • @lostwhite159 様へ

    その「なぜ」についてですが
    答えは物語のなかにあります。
    そして今回の「ノート」は
    それを、すこしだけ解説しました。
    両方を、よくお読みいただけば
    自ずと答えが出てくると思います。
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