角川武蔵野文学賞なんですが、テーマが武蔵野なんで、書きやすいように思えて、実は何となく書きにくさもあると、以前から感じてます。
これは武蔵野のイメージがすすきの生えた原野みたいなイメージで、いろいろ書けそうに思えて、話が上滑りしたり、国木田独歩とか、柳田國男とか、武蔵野の自然とか、泉とか、同じような話になってしまうからです。
だから、何とか一点突破で、武蔵野八幡宮の蕨手刀の話を深掘りしたり(メイドインアビス戦略?)、デイダラボッチとタタラ製鉄の関係を追求してみたりしました。
タタラ製鉄については何となく知ってはいたのですが、実際、武蔵と相模国国境をしらべてみたりすると、地名に「金」とか、「鍛冶」など分かりやすいものがありました。
そういう研究もいろいろあるみたいでした。
玉川学園付近に「藤の台」という地名を見つけた時は、藤の籠でタタラ場の作業してたのかと推測が的中してるのかと思ったりしました。
タタラ製鉄は山の形も変えるし、下手したら、土砂によって、陸地まで作ってしまうので、タタラ製鉄の民の営みがデイダラボッチ伝説に繋がる可能性も高いだろう。
でも、僕は巨人が実在した可能性もなくはないと思ってるので、デイダラボッチスケールだと、流石に難しいが、7-10メートルぐらいの巨人はいたかもしれないと思ったりします。
巨大なデイダラボッチの目撃情報はやはり、もののけ姫のような精霊というか、エネルギー生命体、蟲師に出てくる生命の源のような「蟲」ではないかと。
そういう物を見ることが出来る一族や人がそう、言い伝えで表現したのではないか。
そんな気がします。