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『少女×傭兵』あとがき

渋いおっさんが好きです
自分の経験から解決策を助言するおっさん。普段やる気ないのにいざと言う時かっこいいおっさん。
そして自分の信念と部下のために頑張るおっさん。
僕も将来、かっこいいおっさんになりたい。
娘とかに好かれる自慢な男になりたい。
と考えていますが、娘なんていないし、ましてや、かっこいいおっさんになるなんてそもそも難しい。
だから物書きとして、自分の好きなおっさん像を書こう。
そう思い構想を練ってみました。
だけどいざ考えてみると面白くならない。

僕は憧れのおっさん程の信念も経験もないし、渋いおっさんなんてのは既に様々なコンテンツでやってるから新鮮みもありません。
そればかりか考えたおっさんはイジりにくかった。

渋いおっさんはイジってこそ面白い。

普段は渋くてかっこよくても、弱みがあるからこそ、そのかっこよさが際立つ。
隙があるからこそ魅力が出てきます。
だけどイジれなかった。
憧れが過ぎるあまりイジる要素を生み出せなかったんです。

これではこのおっさんの魅力を充分に引き出せない。
だから必死に考えました。

どうすればおっさんの魅力を伝えられるか、どうすればおっさんをそのままでイジれるか。

必死に必死に頭を悩ませて、憧れのおっさんの如く
眉間に皺を寄せ、頬を舌で膨らませ、映画を観て、ドラマを観て、考えに考え抜いて、イジる要素を探しました。

そこでようやく思いつきました。

おっさんを少女と入れ替えさせれば良いんじゃね?
渋かったおっさんが貴族のご令嬢と入れ替われば面白いんじゃね?

そう思って、書いたのが、
元騎士団長の傭兵を主人公とした入れ替わりファンタジー
『少女×傭兵』
でした。

当初は三万文字目標でした。
「。」を付ける――つまり完結を目標に短編〜中編を書く練習の一貫でした。
パッと入れ替わって、ラスボスのところまでサクッと行って、元に戻っておしまい。
そんな感じに考えていました。

「いやいや、何を言う。あれだけの内容を三万文字でなんて無理があるだろ」
と思った方、最後まで読んでいただいた方だと思います。
ありがとうございます。
本当に無謀な考えでした。

書いているうちに、キャラクター達が言い始めるのです。
「私にはこの後悔がある」
「わたしにはこんな悩みがあります」
「僕にはこの問題がある」
「「「全て解決するまで元になんて戻れない!」」」

作者がキャラクターの奴隷とはよく言うものです。
キャラクターの言いなりに解決策をあれやこれやと書き殴っているうちにこんな大作になってしまいました。

そんな感じで短くまとめるつもりでしたので、プロットもあるわけなく勢いのまま書いていった作品。
なんとか最後まで走り切ることができました。

八月からは書き溜めもなくなり、なんとか毎日更新は維持しようと書いていましたので、誤字脱字が乱立し読みにくくなったと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

今後もまたいろんな作品を書こうと思いますが、ちょっと小休止します。

最後に今後の励みとなりますので、よろしければ評価と感想、レビューのほどよろしくお願いいたします。
飛んで、泣いて、発狂して、喜びます。

ではまたどこかでお会いできれば。

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