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マキゾエホリック・伏線のこと

 ただいま連載中の「密室という名の記号」。ミステリーという観点からこの作品を見た場合、実は伏線に一部問題があります。

 それは何かと言うと、今日投稿した部分に出てくる「某生徒」のことですね。
 雑誌に掲載された当時はまだ現役作品ということもあって、あのように伏線なしでその「某生徒」を登場させることができたのですが……。

 今回シリーズ初見でこれを読むと、唐突に「某生徒」の特長が書かれて、それが謎の答えになっている――という形に見えてしまいます。
 ミステリー的には、ここはだいぶアンフェアですね。
 ただ、これについては伏線を機能させること自体が難しい(あらかじめ某生徒の特徴を明かしておいたら、まず答えが分かってしまう)ので、敢えて事前の説明はなく、そのままとさせていただきました。

 代わりと言っては何ですが、「利き手」については、今回の加筆修正で伏線を追加しております。
 この伏線は、雑誌掲載当時は存在しなかった部分です。必要だと考えて、今回数箇所に書き加えました。
 そして、もし読んでいてこの伏線に気づいていれば、ジャンケンのシーンを待つことなく、ニセモノが○○でないことが分かった……かもしれません。

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