数年前、歴女の友人に連れられて<新選組のふるさと>東京都日野市へ行って以来、土方歳三と新選組に興味を持ちました。
資料館で直筆の俳句や書簡を見たり、子孫の方々のお話を聞いているうちに
<日野のとし君>を小説に書いてみたくなりました。
司馬遼太郎先生の不朽の名作「燃えよ剣」とは真逆のイメージで、
女子力高い土方さんになってしまいました。
土方さんを「慈母の如し」と書き残している隊士もいます。
日野の豪農たち、特に名主の義兄の佐藤彦五郎さんの存在の大きさ、影響力は凄かったと思います。
新選組の有力スポンサーでした。
江戸に近い豊かな農村に住み、幸せに暮らしていた若者が突然、
時代の大波に巻き込まれて、あらがいつつ流されて行く姿が切ないと感じました。