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🌙☀️【月のひかり、陽だまりの歌】2章[9]挿絵

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「……あたしがいなかったら渡さなくていいって?」

 頭ひとつ分背の低いジールを怪訝な瞳で見下ろした。気の弱い男なら竦み上がって動けなくなるだろうそれも少年にはなんの効果もない。鋭い視線をまっすぐ受け止め、ジールは行儀よくはいと返事をした。

「もしアンひとりしかいなくて、誰かを探しているようだったら役立つって言ってました。……父の予見した通りだと思って」

 違うのですかと見返すその目には一点の曇りもない。

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【月のひかり、陽だまりの歌】
https://kakuyomu.jp/works/16818093088351539534

2章[9]兄の指示
https://kakuyomu.jp/works/16818093088351539534/episodes/16818093088413344535
(2017年7月描画)

2件のコメント

  • 線がきれい~。挿絵としても素晴らしすぎます!
    これまで見たどの商業小説の挿絵よりも素敵です!
  • >三杉さん

    わーっありがとうございます!(^ω^* 三 *^ω^)
    私には勿体なさ過ぎるお言葉で恐れ多いですが、すごくすごく嬉しいです〜〜!
    ここのシーンをイメージする際の一助になれば幸いです✨
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