就活が終わり、来年は社会人の年は偶然か平成最後の年です。
さてさて、過去編1は2年前、大学2年の夏休みに書いたものです。
すべてを5日のうちに書きました。
というのも、結構重いといいますか、精神に来るので私が耐えられなかった、寝るまを惜しんで、ではなく、寝られなかったので書き上げました。
このサイコパス理論をねちねちと書いたような話は、直前まで習っていた心理学の講義の内容から借りたものも多いです。
彼、ロドルの心理というのは、一言でいうと「大人になりきれなかった子ども」だと思います。
子どもは責任というのを大人に代わりに受けてもらうことで過ごしています。私のここまでの人生も、大人に学費を払ってもらったり、クレームがアルバイトの場に来たら代わりに店長に相談してなんとかする。
ロドルの思考は、そんな「自己責任を誰かに被ってもらう」ということなんです。
あいつが僕に殺せと言ったから、アンジェリカが店に来いと言ったから、アスルさんが自分の契約者を破棄しないから……とか。
自分の責任は、自分の外にあって、自分は誰かに命令されたからしているんだ。
という、彼は自分の意思を外に押し付ける性格をしています。
その性格はどこから来たのか、なんでそう考えるようになったのか、これを考えて考えた結果が「名のない少年の夢」です。
30万文字を突破しまして、まだまだ続く長い長いこの小説ですが、いつも読んでくださりありがとうございます。
動揺した時に出る人の精神年齢は、大きなトラウマを抱えた年で止まるらしいです。私が止まってしまったのはおそらく10歳の頃だと思います。それに彼を合わせたのは、このお話の暗い裏話です。
10年も前のことですが、今でも鮮明に覚えていますし、一生忘れないと思うんです。
ロドルくんのように、千年生きていたとしても、忘れないと思います。
記憶というのはそういうものです。
ただ、こうして文学に出来る才があったことに、感謝します。