https://kakuyomu.jp/works/16817139558463182022/episodes/16817330652648020014(※こちら(「After the case 1 -3-」)を読んでから来てくだされば幸いです!
また、「聖偲歌─懺悔─」のあとがきでもあります!!)
昨日と同じく、長いです()。
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偲歌&風澄ちゃん。
「聖偲歌─懺悔─」では、過去と事件の直前、何があったのかを書きました。ひらがないっぱい!! ()
偲歌が風澄に対し、どれほどの罪悪感を持っているか、分かっていただけたと思います。
そして「After the case 1 -3-」(今回の話)では、風澄ちゃんは偲歌を「許す」ことを選びました。
2人はこれからも手を取り合って生きていきます。大好き同士ですからね!!
──(以下、長いので読み飛ばし推奨)──
2人の元ネタとなったギリシャ神話、セイレーンの話をします。
セイレーンは上半身が女性、下半身が魚という体を持つ怪物です(正確に言うと中世以前では下半身は鳥なのですが、ここでは関係ないので割愛)。その美しい歌声で人を惑わし、海に引きずり込んだり、人の肉を食べたりします。
そしてセイレーンで有名な話は、「オデュッセウス」との話、「オルペウス」との話です。
まず「オデュッセウス」。彼はセイレーンの歌声がどうしても聴きたくて、船のマストに自分を縛りつけます。そして船員には耳栓をさせ、そのままセイレーンのいるところまで。
セイレーンの歌声を聴いた彼は、暴れまわります。しかし縛られているので動くことが出来ず、そのまま通過。彼は見事、セイレーンの歌声を聴くことが出来ました。
ここでのセイレーンは、言わずもがな偲歌。一方「オデュッセウス」は、風澄に当たります。セイレーンの歌声を聴いた者、という立場です。「瀬尾風澄」という名前も、「オデュッセウス」から一部拝借しました。本当に一部なんですけどね!!!! 笑
次に、「オルペウス(オルフェウスとも呼ばれる)」。彼はセイレーンの歌声に対抗し、琴を演奏します。というのも、彼は琴の名手だったのです。
誰もがオルペウスの琴の音色に酔いしれ、セイレーンは人々を惑わせることに失敗。セイレーンはそのまま海に飛び込み、自殺します。
ここでのオルペウスは、言葉に当たります。セイレーンの歌声を聴かなかった者です(本編でも、声を聴く前に異能力で牽制した)。そしてセイレーンが自殺するように、偲歌も真相を明かしました。きっと偲歌にとっては、まさに自殺するような気持ちだったと思います。
というわけで、「この学園では一番危険な、精神操作系の異能力者」(第5話の最後)のあとがきにちらりと書いていた、セイレーンの話と本編にどうリンクしているか、でした。個人的にはこうしてネタ晴らしが出来て楽しかったです!! こんな長い自己満足文()を読んでくださった方、ありがとうございました!!