皆様、お久しぶりです。神坂理樹人です。
エッセイの「格ゲー戦記」を除き、小説は10ヶ月振りの新作投稿となりました。
転職したり、そこが合わなくて適応障害になったりとなかなか山あり谷ありな1年で、すっかりと執筆に手が回らなくなっていました。
Youtubeをやってみたり、イラストの練習をしてみたり、いろいろなことに挑戦もしてみて、結局自分が辿り着くのは小説なんだ、と再認識した1年でもありました。
そして、離れてみたことによって、自分は作品を発表はしても神坂理樹人は発表していなかったということに気がつきました。
小説家たるものその存在は見せず、作品だけを淡々と提供し続ける。そんな職人のようなイメージを自分に課していました。作者は霧や霞の向こうにあり、生み出された作品が飾り気もなく小説一覧に並ぶ。作品以外の要素を排することで読者のよい体験を作るのだと。
おかげさまで、ろくに投稿もしていないのに、この1年もそれほど日計PVは減ることなく、愛していただいていることを実感できました。
それでも、ずっと心にひっかかっていたことがあります。
それは、私の作品はPVに対して、比較的コメントやレビューが少ないこと。
単純におもしろくなかったのだろう。より良い作品を書けばよいのだ。と自分をごまかしてきました。それを読者に求めるのは間違っている、と。でも。
やっぱつれえわ。
読者が自分に何を求めているのか。
自分には何が足りないのか。
自分はどこに向かえばいいのか。
その道標となるのは、フィードバックとして返ってくる読者の反応に他ならない。
それがなければ、モチベーションも作品の成長もないのだ、と。
しかし、それは自分が招いたこと。
霞の向こう側の、いるかいないかもはっきりしない相手に声を投げかけるほど虚無感のあることもないでしょう。
今のネット小説界は、作品のクオリティもさることながら、作者そのものにファンをつけていかなければ、成長することができない世界なのです。
いきなり人間は変われません。
しかし、今日自分がつらい、とここに吐き出したことで、神坂理樹人という小説バカの輪郭がおぼろげながらに浮かび上がってくるのではないでしょうか。
今後は、作品だけでなくこうして近況ノートの更新を行っていこうと思います。
自分を知ってもらうことで、「読者」ではなく「ファン」を増やす。
これからはそんな姿に挑戦してみようと思います。
皆様がコメントしやすい作者を目指して。今日、新たなステージへと踏み出すのです。