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雪が吹く、春が来る、未来へのエピソード

*「この恋を星には願わない」の仮想エピローグ
(季節&場所などの設定と描写を取り除く)

警告:本作品は「瑛莉と京が結ぶ」を前提として作られた。つまり「冬葵と瑛莉の百合破壊」となります、お気に障ったら避けてください。どうやら中国の百合民は原因を問わず「百合破壊」を全面否定なので、念のため警告致します。元々そういう人達を防ぐためにも、日本語で書くにした。

P1
「知ってる?君の名前は冬葵が付けたのよ」
「本当!?おばさん、冬葵さんのことをもっと教えて」
「おーねーさーんーだ、君ら親子は全部嫌いだ」
嘘ではない、冬葵を深く傷ついた女とその女は産んだ子が好きになるはずがない、子供は無罪だけと、あの女と似てる顔を見ると嫌な記憶が蘇る。
「えー、黒川さんは大人げないですね」
加えて、こいつはあたしに生意気、冬葵の前では随分大人しいけど。
「で、何が知りたい?」
「どんな人が好き…とか…」
初々しい反応、乙女の心は分かりやすい。
「知ったとしても君はそんな人になれないよ」
「教えてくれないなら、黒川さんの酔っ払い映像を冬葵さんに送ります」
「クソガキ!いつそんなものを撮った?それに君は知ったらきっと後悔する」
「やっぱり何がありましたか、私も関係者ですか?知らないのは嫌です、後悔しても自己責任です、子とも扱わないでください」

……(略)

訪れた静寂はあたしと彼女の空間を止まった、凍ったみたいな空気が体を刺さる。
彼女の曇った顔から何にも読めない、少しの時間後静かに歩き出す。
「映像を消せよ」
「撮っていません、冬葵さんしか興味ないです」
いつか言うつもりとはいえ、14歳の少女にハメられた。悔しけど、確かにあの凡骨女と違う。スノードロップは、きっと氷を解かすために春を運んでくる。

P2
家に帰りたくない、冬葵さんに会いたい、冬葵さんと会うの怖い。
辛い、消えたい、消えたら二度と冬葵さんと会えない。
冬葵さんにとって私は何なの、お母さんの代わりなのかな、生まれなかったら良かったかな、そう思われたくない。自分の存在だけでも冬葵さんを傷つくなら、もう会うことができない、今まで冬葵さんの前で平然と出る自分が憎い。
あぁ、神様どうして私をあの人たちの子供にするのですか?
お母さんとお父さんが好き、でも冬葵さんと一緒に居たい、この恋を自分にも許せない。
気付かないまま足が勝手に自分を冬葵さんの家まで連れてきた、早く離れないと冬葵さんが帰る、でも足が重い。

P3
(電話)
冬葵、仕事終わった?
今終わった、瑛莉ちゃんどうかした?
あの子まだ家に帰ってないの、いつも冬葵と親しいから何か知らない?
聴いてない、うちの鍵を持ってるから、家にいるのか探してみる。
(スタンプ)お願いね

あの子何か遭ったかな、うち来たらいつも瑛莉ちゃんと話すのに、早く戻らないと。

(冬葵家近く)
「雪雫(ゆきな)ちゃん?」
「ちょっと、なんで逃げるの?」
ハイヒールだと追いつかない、裸足で行く、今は雪雫ちゃんを逃すと二度と会えない気がする。
足音を付いてやっとこっちに向いた、私の足を心配してるみたい、優しい子。
「お母さんは心配してるよ、まずはうちに来て、お母さんにもそう伝えるね」
「ふ…ぃゆっきさ…ん、ごっめ…んなっさィい」
精一杯喉を絞って出した声、泣きそうな声、初めて雪雫ちゃんからこんな弱々しい声を聞いた。
「いいのよ、気にしないで」
雪雫ちゃんの手を握ると驚かせたみたいで一度引かれた、改めて強い力で握って抵抗があったけどすぐ力を抜いた、私を避けてるかな。
扉を開けて、いつもはしゃぐ仔犬(暫定、元犬の年齢不明)は今日やけに大人しい、犬は人間の感情を読める、雪雫ちゃんのことを気付いたかもね。
雪雫ちゃんよく私の家で本を読む、私の見た映画を見る、それらの感想を聞くたびに雪雫ちゃんは賢い子であることを分かる。それでもまだ子供なんだ、今の姿を昔の自分と重なって、壊れる寸前に見える。
「無理しなくてもいいよ、言葉が戻す時話して、何があっても私は雪雫ちゃんの味方」
次の瞬間、目の中で溜まてる雨が降ってきた。大きな雫は地面に落ちて水溜まりはだんだん大きくなる。雪雫ちゃんの泣き声は私の心臓を叩いて、心が疼く。
私を避けるなら、抱くことができない、ただ傍に立っている。時間の流れは遅くなり、私の世界は雪雫ちゃんの悲しみに霞む。
「私のことが嫌いにならないで」
「冬では雪が一番綺麗だ、嫌いなわけがない」
「茶化さないで、冬葵さんはお母さんが好きでしょう、私なんか生まれなかったら良かった、冬葵さんを傷つきたくないです」
あぁこのことか、ちょっと安心した、世界を敵に回す覚悟を決めた自分は大袈裟だった。
でも怒りは続いてる、雪雫ちゃんは自分の存在をどれだけ素敵なことだと分かっていない。
「雪雫ちゃんのバカ、私は雪雫ちゃんに救われたの」
「私何にもしていません」
「雪雫ちゃんの存在は私をあの星には願わない恋から解放した、こんなに大切な人がいないと困る」
雪が降る時好きな星を見えない、好きだった人も見えない、目の前にいるのは綺麗な舞う雪しかいない、嫌なことはすべて雪に遮られる。白く綴られた世界は鮮やかではないが、暗いでもない、新しい景色を白い世界で描き出す。雪雫ちゃんは生まれたから、私は過去を断ち切った。雪雫ちゃんはいつも来るから、私は未来を楽しめる。
そして、雨は止んだ。

P4(心理のみ)
「私、冬葵さんのことが好き。」
「雪雫ちゃんの存在が好き。」
恋人の好きじゃない、悔しいけど少しい嬉しい、結局私は冬葵さんの目にどう映ってるんだどう。友達でも、恋人でも、家族でもない、ただ大切な人だと言われた。冬葵さんのことが好きだから毎日会いたい、別に未来へ繋ぐとか偉そうなことじゃない。一緒に人生を歩くなら恋人とは何か違うかな。ずっと私だけを見て、心の中でそう願う。

雪雫ちゃんは私に恋してる、自惚れなのかな。そうだとしても雪雫ちゃんを私の宝箱に閉じ込めるわけにはいかない。これからあの子は世界を回てたくさんの人を知って、色んな事を経験したその先、まだ私の隣に来てくれるかな。春なんか来なくてもいい、ずっと私だけの景色(宝物)にしていて。

P5(前日談)
「お母さん、冬葵さんの家に行きたい」
「お母さんも行きたいよ、でも冬葵この間仕事修羅場だから、休めさせて」
偶に来ると良くこんな光景を見れる、雪雫は幼い頃から冬葵に懐いている、親子そっくり。
「いいじゃない、雪雫は冬葵の前ではあんたよりお大人しいから、邪魔にならないよ」
「ちょっと、私は子供みたいに言っといて、何のために来たの?」
「可愛い姪を見たいつもりだけど、これから雪雫を冬葵のところに送ってくる」
「もう、また雪雫を甘やかして」
「おじさんありがとう!」
車の中で雪雫はそわそわする。以前冬葵の言っていた「いい雰囲気」は雪雫の始まりなのか、身内の性事情に興味ないけど、可愛い家族が増やしたのは悪くない。雪雫、いい名前だ。瑛莉は無理やり冬葵に名付けさせたのは気に食わなかったけど、冬葵の方が向いてるのは分かる。あれから12年経って、冬葵はまだ独身のまま、黒川って人と付き合ってたらしいが、瑛莉の結婚式と同じ日で別れた。その日冬葵は来なかった、京も遅れた。冬葵に聞いても「恋人ごっこは終わった」のみを内緒話として教えてくれた。ずっと気に掛かるけど、こうやって雪雫と冬葵の繋がりを見て何だかほっとした。
***

「夕日の時迎えに来る」
おじさんはそう伝えて車を出した。
チャイム鳴らして冬葵さんは門を開けてくれた。玄関にいる年上のワンちゃんも私を歓迎するみたいに尻尾を振っている。
「自由にしていいよ、でも危ないことはダメ」
「うん」
冬葵さんは本を読み始めた、とっても綺麗な景色。机の上に花で飾っている、冬葵さんは「部屋」を飾っている。冬葵さんの読んでいる本は今の私には難しいけど、ある日、本棚に絵本と児童文学が現われた、私のために入れたと考え、自分は一方的冬葵さんに会いたいじゃないかもしれない。
「冬葵…さん?」
相当疲れているだろう、本を膝にして寝ている。頭はちょっと傾いて髪は頬に付いて星形のピアスは本物みたいキラキラに見える。おとぎ話の眠り姫より綺麗と思う、それに姫の前は王子様ではなく、一人の女の子が居る。何だか私のテンションが高まり、心臓の音を聞こえる。もっと見たいけど、冬葵さんの体を少し心配。カメラを欲しくなった、写真を撮ったら何時でも見られる。
「冬葵さん、起きて、このまま寝ると首は痛くなります」
もし自分は大きくなったら冬葵さんを抱いてベッドへ運べるかな、早くお大人になりたい。
「ん…」
寝ぼける冬葵さんは可愛い。
「ベッドで寝ましょう」
「ごめんね、せっかく雪雫ちゃんが来たのに」
「ううん、私も…隣で寝てもいいですか?」
「いいよ」
先遠い景色は今目の近くにいる、冬葵さんの寝息は鼓膜を痺れて全身に広まって、ドキドキを収まらない。冬葵さんはパパママと幼馴染らしい、私も幼馴染だったら冬葵さんと結婚できるかな、いやいやいや女性同士だからできないもの、ていうか私何考えているの、恥ずかしい。もしかして私は冬葵さんのことが好き?このドキドキは恋ならきっと叶えない恋だ、でも叶えるように目の前の星に願いたい。
そして、「夢」が始まる。


Q&A
① 雪雫という名前の由来
Snowdropとその花言葉。「ふゆき ゆきな」呼び方も嚙み合って、ちょっと「みぞれ のぞみ」ぽいです
② 書く動機
瑛莉のことをあんまり好きじゃない、新しい「瑛莉」を作りたい、あくまで自分のエゴです。
③ タイトルに春が来るが、冬葵はそれを望んでないのは?
雪雫という人物の価値と意味はキャラによって違います。
④ 冬葵は雪雫に対する感情は恋?
断言しません。子供の好きは愛しく純粋で好きな人と一緒に居らればいい、でも大人には様々な事情と考えがあり、冬葵は雪雫を縛りたくない、自分のエゴを抑えている。
⑤ 犬はどうかした?
犬の寿命を考えると雪雫は14歳の時もう亡くなったと思います。
物語を作るなら、冬葵と雪雫は犬の墓を作った、その時雪雫は初めて冬葵の涙を知っていろいろ思い込んで、あとで冬葵と新しい仔犬を迎えた。ちなみに冬葵のプラネタリウムは誕生日の時雪雫からもらった手作りプレゼント、やんちゃな仔犬に壊されないように手の届かないところに大事に保存されています。
⑥ 京は出ないの?
書きたくないだけです
⑦ 前日談最後に夢の字をどうして「」にする?
二つの意味があります。一つは居眠り、もう一つは「冬葵に好かれる」。2年後の誤解「冬葵に嫌われる」と呼び合て、夢は壊れた絶望を表現しました。
⑧ 雪雫も星好き?
さぁ、夜空の星より冬葵は星そのもので、星ピアスに願うことは実も冬葵に願うこと。冬葵(星)に願う、自分を好きになれるように。


あとがき
♪1234567,每话都是坐大牢。♪

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