わたしの読書スタイルは、まず積読。
本屋や図書館での偶然の出会いに対しても、まずは積んでから。
そして、読むときはしっかりとあとがきまで読む。
最近はセルフケア系の本しか読んでいなかったところ、図書館の返却コーナーで出会った『赤の女王の殺人』(著者:麻根重次さん)を借りまして、返却期限は2週間のところを寝かせに寝かせてさらに2週間延長し、3週間と3日積んだのちに読み始めることをしておりました。
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞されて、1年以上前に出版されていたのは記憶にあったのですが、図書館の返却コーナーという場所で出会うことになりました。
昼休みの10分くらいと、睡眠前に眠気が襲うまでの10分くらいとを繰り返し、クライマックスに近づくにつれて読書時間も延びていき、徐々に明らかになるフーダニットとホワイダニットを楽しみながら読み切ることができました。
始めの数ページで品のある文章だなあと思いながら読み進め、複雑なミステリというよりは、読者も徐々に感づいていきながらラストを迎えることのできる、納得感はもちろんのこと、非常に品があって(二回目)好感の持てる小説でした。
タイトルを『赤の女王の殺人』にしたことも、しっかりと小説の中に落とし込まれていて、わたしも麻根さんのようにタイトルをつけれるようになりたいと思うほど。
次作にあたる『千年のフーダニット』も借りることが出来まして、(積むことなく)とても楽しませていただきました。
千年後の世界やコールドスリープといった最先端科学にどんな展開が待っているのかと少し構えましたが、現実世界の千年後として考えられる状況のうちのひとつの世界線を描かれていて、非常に納得感。
すっかり麻根さんのファンになってしまいました。
カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】の1首部門にひっそりと参加中です。
ほぼ未経験ななかでの短歌、思いの外、多くの方に立ち寄っていただき、みさなんの応援に感謝です。
いろいろなネガティブなことが起きていて、すっかり更新が途絶えてしまいましたが、あと2首加えると10首なので、キリよく終わりを迎えたいところです。
もし気が向きましたら、お立ち寄りください。
短歌1首部門参加作品
https://kakuyomu.jp/works/16818622177023734869 今年の梅雨は思ったよりも駆け足で通り抜けていき、早くも蒸し暑い日々が続いておりますが、こちらはハーブティでも飲んで穏やかに過ごしておりますので、みなさまもご自愛ください。
(おすすめハーブティあれば、ぜひ教えてください。)