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「虹色クラゲ」解説

 カクヨム甲子園2024の中間選考が発表されました、という事で。
結果としては全落ちだったんですけど、この場で少しだけ自信作だった物語の供養を。

 受験生でありながら、勉強を二の次に執筆作業に没頭した夏。
一番の力作は「虹色クラゲ」でした。
今の私の届けたいものが詰め込まれたこの物語。選考担当の方々とはご縁がなかったものの、きっと他の誰かに届くと信じています。
ぜひ本作を読まれてから続きをご覧ください。


 本作は、昨年のカクヨム甲子園で中間選考を突破した「好きなもの」という物語のリベンジ版でした。拙い文章、粗い構成。けれど、どうしても伝えたかったメッセージを、成長した私で再び届けたい。
 そのメッセージというのが、「貴方らしくいてほしい」というものです。

 この思いにこだわる理由。それは私が中学時代に、容姿などで悩んでいた友人を救えなかったからです。
「虹色クラゲ」はまさに私のノンフィクション。多少の追加要素はあるものの、主人公はかなり私そのままです。それこそ心理描写を書いていて自分が苦しくなるほどには。書き終わった時には長い長い贖罪を終えた気分でもいました。

もしこの物語で、画面の向こうの誰かを救えたなら、それ以上に嬉しいものはありません。


そして話しておきたい事がもう一つ。

起承転結の“結”に当たる部分について。
丁度今年の夏に読んでいた本。「空色ヒッチハイカー」という個人的に凄く好きな物語から影響を受けました。
本の最後、解説には「この物語は現実的なハッピーエンドだ。」と記されています。
私がこの本に魅了された一番の要素でした。そして、好きだった物語の共通点を言語化してくれたものでもありました。

“現実的なハッピーエンド”
つまり、周囲の環境は変化しておらず、また同じ悲劇が待っているかもしれないけれど、一度ハッピーエンドを迎えた事で、主人公に心情や経験値としての変化が生まれた物語のことです。
次に同じような悲劇を繰り返しても、きっとその経験から自力で喜劇に変えられる。
そんな明るい兆しを見せてくれる物語が大好きでした。

 そういった私の“好き”を作品に詰め込みたい。
だからこそ、今回の物語は現実的なハッピーエンドにし、あくまでも主人公と友人の二人の世界で物語を締め括りました。このおかげで自然と登場人物の関係性が明確になったようにも思えます。嬉しい副産物ですね。


さて、ここまで長々と話してきたわけですが、ここからは今後の展望を。


○カクヨムコンや他コンテストに参加
○ボツにしていた長編ファンタジーを書き上げる
○エッセイに挑戦する

ひとまずこんなところでしょうか。

大学生では小説以外にやりたいことが結構山積みなので、かなり更新は遅くなるかと思いますが、気長に待っていてくださると嬉しいです。


 最後に、中間選考を突破した方々、本当におめでとうございます。そして、最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます。



おやすみなさい、私の夏。
夜明けは綺麗でありますように。

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