認められなくて、読んでもらえなくて、そんなのわかってる。
物まねからはじめたんだもの。左右どころか前後もわからない状態で、一寸先は暗闇だった。
それでも。
ロイヤルティなんとか。
どうやら一年以内に3000PV稼がないと、現金化して収入ってことにはならないらしいけれども。
そんな自信なんてないけれども。
売れるものを書きたい。
もんのすごいスパルタで育ったわたくし、ここは本能が告げる。ひいてはだめだと。
挑み続けねば、お前の価値はそこまでだと。
悲しいくらいに、わかってしまう。
読まれないわたくしの、雑文は、空に散って、何もかもが過ぎ去って帰ってはこない。
どこへも行けないわたくしの、消え去る時がきた。
本当に、丸裸で、泣かねばならない時が来たのだ。
読まれなくてもいいなんて、誰が思うのだ。
売れる、売れないで格差ができる。
のんびりと「この作品、好きです」とか、言ってられなくなるだろう。
カクのもヨムのも、楽しめなくなる。
お前はしょせんそこまでだと、あざ笑う誰かの声が聞こえそうだ。
やさしい誰かのお世辞に、本気でありがとうと言えなくなる。
本当にいいと思えるならば、PVであらわしてくれよと、あさましくも、呪わしくも、恨みがましくも考えてしまうだろう。
平和でのんきそのものの、気ままな孤独ライフが、趣味が修行がと言っていられなくなるのがこわい。
お金を受け取ったら、プロなのだ。
ロイヤルティなんとかっていうのは、カクヨムのプロ作家になるということだ。
そしてわたくしには特定の読者層というのがない。無軌道に書き散らしてきたから。
お友達ごっこかよ。ビジネスライクかよ。営業しないとやってられないのか。
そんなの、嘘じゃないかよ。
もう、なにもかも信じられなくなりそうで、現実ってやつが重いので、悲観せざるを得なくて。
けれども、うずくまってるわけにいかなくて。
売れるものを書かねば、作家失格だ。
作家になる。ならば、売れるものを書かねばならないのだ。
わたくしは、心を切り捨てる。
自分のキャラたちに値札をつけて、切り売りする覚悟を決める。
どんなに、身を切られるようにつらくとも。
見向きもされなくて、むなしくなっても。
わたくしだけは、キャラクターを磨き、愛して、いい値段をつけてやる。
PVつけるのは無料だけれど、そのただであるところのPVがろくにつかないのだもの。
キャラクターを守るためには、尊厳を根こそぎ奪い取られないためには、売れ筋のものを提供せねばならない。
やってやろう。やってみせよう。
今、わたくしは本気で泣く。