実はキャラというものは何でも思いついたら書けるというものではない気がします。
アポクリファ『それが僕の存在理由』で冒頭シザとアレクシス・サルナートの対談シーンがあります。
実は、アポクリファはほとんどのキャラが意識しないでも書けるキャラばかりなのですが、アレクシス・サルナートだけは結構喋る「内容」を気にして書きます。
というのも、彼は優れた人間である設定なので、変なことを喋ったら途端にそれが違和感になってしまうのです。
現実で話していても、話していて「この人はしっかりした人だな」と思わせて来る人っていますよね。年下とかと話しても、「所詮年下だな」と気を抜いて話せる相手と、「年下だけどこの子はしっかりしてる。ちゃんと対等に話してあげなければならん人だ」と思わせる相手というのが存在します。
つまり、作品でもあるのです。
私が長編作品とか読んでいる時、セリフの質量とかを重視すると以前に書きましたが、色んなキャラが出て来る作品なのに、「なんか全部、キャラというよりこの作者が喋ってるみたいな内容だな」と思う作品というのがあるのです。
いや違うんですよ。そら作者が書いてるんだから、全部作者が考えたセリフをキャラが喋っているんですが……レベルが違うんですよ。
確かに、作中「このキャラが一番書きやすい。多分私の素に近いから自然とセリフとかも出やすいんだろう」というレベルのキャラもいます。
しかし、中には自分自身よりも、敢えて言いますが低能の子供とかも書きますよね?
子供のセリフ書く時は、思考レベルを当然彼らに合わせて落として書くじゃないですか。
じゃあ、逆は?
もちろん逆も同じなのです。
普段の自分はこんな深い所まで考えないし、ここまで他人のこと考えてやらないけど、【このキャラは普段の私よりも思考レベルが高いし、筋を通す、しっかりした人。いい加減なことを言ったりはしないキャラ】みたいなキャラも当然いますよね?
軍部大臣でもないのに軍部大臣を書かなければならないことあるじゃないですか。
戦記物なんか特にですけど。
「天才軍師」の言動とかを書かなきゃいけないわけです。
彼らはそんなアホっぽいことを言わない「種」なのです。
スルスルセリフを書けるキャラもいますが、
一定の知能の高さまで一時作者もブースト掛けないと書けないレベルの知能のキャラがいるのです。
通常運転の作者より、多少思考レベルの高い人です!!
わからん!!! ちゃんと考えなきゃ賢い奴がどう考えてどういう答えを出すか分からん!!! って普通なるはずなんですよ。
みなさんちゃんとなってます?
【智将】とか書く時、ちゃんと
「これからは一時間、我【智将】モードになるぞよ……」って
変身してから書いてます!?
私は変身してからちゃんと書いてますよ!!
「こいつは、こいつの思考回路を想像しなければ、こいつらしい言動や知性が分からん」っていうキャラがいるんです。
絶対この作者変身し忘れて書いただろ!!! みたいなぜーーーーーーーーんぶのキャラが同じ知能指数みたいな言動してる作品って実は多いんですよ!!!
天才魔術師とか言ってるのになにその普通の言動やめて!? みたいなのあるんですよ!! 作者まるまる剥き出し!! みたいなのが!
いけませんいけません!!! これはいけません!!!
単調!!! キャラが単調!!!
これは正直、コンテストとかに出しても審査する人が結構見る所では? と思うのです。
全部自分自身のありのままの思考でキャラを書いてしまう人の文章は、幼いなーって感じることあるのですが、多分ね……これが理由の一つだと思うのです。
キャラの精神年齢の違いを、セリフや言動から感じられない。
書き分けてないのです。
一定の思考レベルまであげなければ、セリフが想像出来ないキャラっていうのがいるのです。
うちでいうと
【アポクリファ】はアレクシス・サルナート
【ジグラート】は総司令官3人衆
【翡翠】はラムセス・バトー
【闇のフクロウ】はレナード・ビショップ
【晴明】は安倍瑞貴
【花天月地】は周瑜!!! 郭嘉!!! 魯粛!! 孔明先生!!! 龐統さん!!! 曹操様!! 荀彧! 荀攸! 徐庶さん!! グフィ―!!! 陸遜!! 陸遜陸遜陸遜!!!! 頭いい人多いなオイ!!!!!!💢💢💢ってキレたくなるほどさすが群雄割拠の三国時代!!!! 三国志のキャラ書くとそれだけでも頭賢くなった気ィするわ!!!
とにかく、この連中は、普段の私の素のままでは、思いつかないような言動をするのです。
だから「想像力にブーストを掛けて」、自分の素のままセリフを考えるというより、
「この人ならばなんて言うだろうか?」と……そうですね、そのキャラの意識になり切って、憑依するような感覚でセリフや言動を考えなければならないのです。
そういう時って多分作者自身に近くないセリフや言動を、そのキャラがしているはずなのですよ。
【アポクリファ】の【それが僕の存在理由】で、
アレクシスはユラのグレーター・アルテミス公演で、騒ぎを起こすべきではない、と主張し、シザに助言します。それは単に正義の人であるアレクシスが正義を主張したのではなく、更にその奥、勿論街の人も守りたいけど、シザとユラの兄弟のことを考えても、この公演を無事に乗り切ったら、きっと「ノグラント連邦共和国が今度は譲歩を求められる番になる」から、そういう交渉が出来るからと、彼が読み――、もちろんその時には自分も大いに力になるつもりの覚悟で、そういうことを提案したのです。
何重にも街の人、兄弟のこと、アポクリファ達のこと、
「誰にとっても一番不幸の連鎖が続かない方法はどれだ」とアレクシスが悩み抜いて考え出した答えなのです。
多分同じ理由であの時のシザに【騒ぎを起こすべきではない】とあそこまで理論立てて言える人は【アポクリファ】には他にはいないのですよ。
あれぞアレクシスだから言えたセリフなのです。
それに対してシザが「貴方はさすがにチェスの凄腕」というのも、
彼ほど深い領域まで、敵の次の手すら予測した上で、「仕掛け時は今じゃない」と言って来る人はいないと分かってシザはそう言ったのですね。
こういう風に作者がいつもより思考レベルにブースト掛けたキャラ同士の会話というのは、やはり雰囲気が他のキャラのものとは違うのです。
重厚感……そんなものが出ます。
これが無茶苦茶カッコいいのですよ!!✨✨
これがすっごい私は好きなのです!!
ですがプロはこういうのとても感じる作品書く人、当然ですがたくさんいるのですが、アマチュアではあまり見かけることがありません。30人いたら、一人、二人ですね。
しかしやはりこの「キャラ思考の書き分け」をちゃんとしてる人の文章は絶対上手いです!! これは断言できます!! 実力者です!
本人はもしかしたら私ほど意識してないのかもしれません。
無意識に書き分けているのかもしれませんが、
しかし無意識でも知能の高いキャラを書く時は「そのキャラの知能指数を意識して書く」みたいな気持ちは持ってるとは思いますよ。
「このキャラはしっかり考えて書かないと」っていうキャラ。
この「キャラの知能指数変動設定」能力を持ってる人の文章はやっぱり、キリッとしたメリハリ利いてるんですよ。
これは一目で分かるというか、すっごい賢い設定の奴が出て来て、そいつの言動見た時に書き分けられてるかどうかが一目で分かります。
天才って称してて貴様の天才その程度か?と一発で見抜けます。
確かに通常の作者自身より、賢かったり著しく人柄が違う人を書くことは、近しい者を書くよりも一段階手間です。難しいです。
しかし、その作業をするのがプロなのです。
よく言いますね。作品は作者自身だと。
確かにそういう面が無いわけではないですが、
正しくは
「作品は作者自身と、作者の想像力の集合体」なのです。
自分とは違う知能、思想、人柄、そういう人間さえ、イメージし、憑依して鋭く自分とは著しく違う人間さえ高い想像力で描き出せる。
これぞ作家の真骨頂だと私は思います。
全部作家のお前が喋ってるみたいだな!!! みたいなのは本当に修正ポイントです!!
特に老年の紳士とか、天才魔術師とか若き神童とか、そんなもん出すなら責任もってイメージ!! して下さいね!!
少し「このキャラは他とは違う知性が必要なひと」と意識するだけでも全然違った描写になると思いますよ。
しかしこの意識的に書き分けられたキャラは本当に言動が別格なのでカッコいいんですよ~~~~~~
そういうキャラ同士の対談の重厚感つったらたまらんわ!!!!🥰
【翡翠】なんかはいずれリュティス殿下とラムセスが魔術のことについて話すシーンとか出て来るんですが、あああああああああああああああ実力ある魔術師同士の会話ああああああああ!!!!!✨✨✨かっこいい!!!!! っていう雰囲気にぜひ!!!したいです!!
司令官同士とか。
軍師同士とか。
王同士とか!!
うちの【アポクリファ】でシザとアレクシスは優勝候補同士、秀才同士の会話になるので、非常に低能なこと言わないように気を遣いますが、でも必死に秀才同士の考え方……と自分を追い詰めながら考えた彼らの会話は、やはり読み直すと非常に他のキャラにはない論点で喋っていたり、他のキャラとは違う高い次元での決着になってたりして、ちゃんと重厚感出せてると感じるので
我 満足なり です🥰
リュティス様なんかリュティス様モードに変身して書かないと、理解出来ない言動してるもんな「なんでそんなことで怒るんすかァ!!!!?💦」っていう連続だもんな。
単なる、「キャラ書き分け」とはまた明らかに違う領域の話です。
「個性書き分け」じゃないのです。
「知能」!!
人間には個性もあるけど、知能もあるのです。
知能も人それぞれ。
きちんと知能指数をイメージした言動でキャラを書き分けましょう😊
【ジグラート】で前から言ってるけどいつか
ヴェネト王妃、スペイン王妃、イングランド女王の高貴な女性三人の対談シーン絶対書きたいんだよね
これには知性だけではなく【国への責任感、それぞれの国の立場】なども加わるから更に高度です!!
神聖ローマ帝国とフランスはうちでは女の政治関与が推奨されないので除外しますが、
上記三国は王妃の摂政、共同統治、もしくは女の王が認められている国なのでこの三人が集まって対談する場を作りたいんだけ、
この時に必ず王妃たちの【騎士】を引き連れて来るようなシチュエーションにしたいのですよね~~~
女王陛下、王妃と 最高の騎士の関係とかとても大好きなので……!
ポイントが、スペイン艦隊がこの会談の時どういう立場にあるかなのです。
スペイン艦隊がまだヴェネトに駐留中であれば、総司令官のイアン・エルスバトは当然、母親の王妃が来てもスペイン側ではなく、ヴェネト側の総司令官としてヴェネト王妃の側に立ち、母親であるスペイン王妃に相対する形で再会しなければなりません。
しかし、この時すでにスペイン艦隊がヴェネトに反旗を翻してとっくにヴェネトと敵対していた場合、イアンは必ず母親のスペイン王妃の傍らで騎士役を務めるはずなんですよね。
イアンが抜けた場所にはフランス艦隊総司令のラファエルが王妃の騎士を務めるはずなので、そういう立場でこの二人の対立を見せるのも非常にカッコいいんですが、
実は、イアンがヴェネト側の将軍として、母親のスペイン王妃に相対するってパターンも、私は結構カッコよくて好きなのです!!
イアンは当然スペイン側の騎士として出たかったからヴェネト王妃の守護者として出て来るのは不本意なんですが、とにかく私の中でスペイン王妃様は男前設定なので、ここでビシッと毅然とスペインは【シビュラの塔】など恐れん! ということを示した母親の姿に、迷っていたイアンが言葉を交わさずとも喝を入れられて、改めて自分の母親とスペインという母国に惚れ直す描写とかも、非常に私好みなんですよね~~~~~
海外ドラマでそんなシーンとかあったらホント号泣してる……✨
その際スペイン王妃の騎士はイアン以外の、たくさんいる上の兄弟姉妹の誰かということになるけど、女の対談の場だからっつって軍権持ってるイアンのお姉さんの誰かとかでもカッコいいかもな~~~ スペインの女将軍!! 聞いただけでもかっこいい!!!🥰
自分のお母さんなのに公の場では「我が女王陛下に触れるな」などと言って来る娘の女将軍とかいいなぁ~~~~~~~~~~~~✨✨
海外の女性にも継承権ある王家とかって、いずれ軍の最高権限者になるからって王子様や王女様でも一時兵役について軍人になってたりするのですよ
お飾りではなく、戦闘訓練に本当に重装備で参加したり、自ら戦闘機を操縦したりする方もいて、あれも王家の一員、もしくは王位に就くための必要な経験なんだそうな。
かっこいい!✨
そのうちビビるくらいのカッコいいスペイン艦隊を私がきっと書いてやりますからまぁ見ててください!('v')ゞ✨
尚更 知能は設定変えられなきゃ駄目だな!!!
スペイン王妃様アホみたいなこと絶対言わへん!!!!
私が今鮮明に思い浮かべているシーンがあるのですが、
仔細はまだ詰めていませんが、海外ドラマ的に表現すると、とにかくヴェネトにいるスペイン艦隊総司令イアンがものすごく厳しい立場に追い詰められ、どうしたらいいんだ……って両手で頭を抱えて悩むようなシーンがあって、絶体絶命、みたいになった彼の描写が映ってるシーンで、突然「陛下」っていう凛とした女性の声が重なって来て、場面が変わって、一人夜の海を見つめて何かに耽っていたスペイン王(イアンのお父さん)が振り返り、そこに気丈そうなスペイン王妃様の姿があり、その顔を見ただけで、王様の方が「何か心に決めたようだな」と言って、王妃様が頷き、気の強い、美しい表情で「ヴェネト王妃に会いに行こうと思っております」って
宣言して、
ドラマの「To be continued」の文字が出てエンディングに入るみたいなのは完全に頭に浮かんでるので絶対書きます!!
息子が逃げ場がなくて追い詰められて、絶望してる所に、
絶望を知らん母親の強さ被せて来るとか、
そんな海外ドラマみたら私必ず フ~~~~ッ!!!✨ってなりますのでね!!!
そうです!!
私は 私がこんなん見たい!!! と思うシーンを作品に書いてるのです!!
見せてくれ!!!!
かっこいいスペイン王妃様が書きたい!!