作中では「年齢」という明確な概念自体がないため、年齢には言及されていませんが、設定上はあります。
中世的世界観を持つため、基本的にこの世界の人々は短命です。4話でも言及されていますが、イングランドの14世紀の平均寿命は24歳、1300年のヨーロッパ全体の人口は7300万人程度ということですので、基本的には12歳くらいで結婚適齢期に入っていく感覚になります。現代でいうと20代後半くらいのイメージでしょうか。
このことから、現代の18歳、あるいは20歳を基準にした感覚では児童を姦淫しているようなイメージになってしまいますが、この世界の中では違和感はありません。ただし、ディアボロスのように転生した者の感覚としてはそうなっていないため、その世界の中での自然な感覚や価値観とは齟齬があります。
全体に、現代の感覚にすれば年齢を増す感じでイメージしてください。
中身、精神年齢、立場的にもいくらか上げればよいでしょう。
ただし、見た目に関しては年齢通りです。
さて、それを踏まえてですが、年齢は次のようになっています。
マリー : 21歳
アオカナ : 28歳
ルシカ : 16歳
ティシャ : 12歳
ネルラ : 22歳
リクリエ : 19歳
フォランタ公 : 68歳
ノイラル公 : 47歳
ディエンタール王 : 55歳
ディアボロスの転生前の年齢は52歳です。
ただし、この感覚をそのまま引き継いでいるわけではなく、主観的な年齢はこれに準じているわけではありません。
ただ、背景的な意味で言えば、ファミコン発売が高校生のときであり、初期のファンタジー作品には親しんでいるものの、ファンタジーの定義が発展した時期には既に社会人であり、その時期のファンタジーにも馴染みがなく、まして現代の転生モノや、ゲーム世界に入り込むようなファンタジー観には全く馴染みがないという点は重要です。
なお、マリーはかなり童顔なので、ディアボロスはマリーを子供だと思っていますし、この世界の中でもやはり実年齢より若く見えるためもっと子供に見られています。
アオカナやルシカはマリーの年齢を知らないため、特にルシカはマリーのことを同世代だと思っていますし、アオカナはルシカよりマリーのほうが年下だと思っています。一方、リクリエはマリーの年齢を知っているため、「マリーお姉さん」という感覚です。
ルシカはルシカでやや幼く見えるほうなので、一般にルシカよりマリーが年下に見えるということではありません。
ちなみに、ティシャに関してはここまでの登場人物の中でもっとも若年ですが、子供であるという先入観なしにみるとかなり艶っぽい見た目をしており、振る舞いも含めて子供っぽいところは全くありません。
これは、単純にこの世界の中での年齢を鑑みて子供というほどではないという意味ではなく、年齢以上にその中身は大人の女性であるという意味です。ですから、ディアボロスほどではないにせよ、アオカナ、ルシカもティシャが「子供である」というイメージに振り回されており、ティシャの実像を見失ってしまっています。
見かけについて改めてまとめると、
マリー : 非常に童顔
アオカナ : 年齢相応
ルシカ : やや幼い
ネルラ : 年齢相応
ティシャ : 大人っぽい
です。
また、アオカナ、ネルラ、ティシャは非常に艶っぽく、マリーは清廉な印象であることも年齢に対する印象に加重しています。
なお、ルシカはスイッチ次第です。