柊らし

まじでだい好きはやく来て

だいたい500字くらいまでの、短くてへんな小説置き場です。

真夜中の寄宿学校で偶然出会ったふたりの少女が、打ち明け話をしたり、あまざけを美味しそうに飲む物語。 冬の夜、この世のどこか片隅で。

うまれつき涙腺が弱く、泣くたびに目から魚が飛びだす体質のわたしは、ある晩一通の手紙を受け取った。 差出人の名前は＜海の神＞。期待と不安に揺れながら、わたしは海辺へと向かうバスに乗…

嘘の都〈ペテンブルク〉で暮らす時計技師の青年ペトレは、ある日、時計塔のてっぺんで、生きているからくり人形・シアーシャと出会う。 ふたりはたがいに恋に落ちるが、ペトレは、だれにもい…

待ち合わせをすっぽかされた盆踊りの夜、わたしは青いスーパーボールを拾った。 消灯した浴室でいのちは踊る！ちいさなおおきな創世記。

出席番号十四番のアカサカサナは、ホームルームで前世の記憶を発表する。それはふかいふかい海の底の思い出。

ひとりぼっちのさみしい夜勤の最中に、国境警備のロボット・ヨルノは、リヤカーをひいた熊の親子と出会う。ある一夜の物語。

七夕の午後、女の子は浴衣を着て出かけます。大好きな人に逢うために。 天の川がこわれて街は厳重警戒態勢。でも、待っているだけなんてごめん。

町中に不法投棄される「あいしてる」の数は年々増加の一途をたどっています。 「あいしてる」の投棄は犯罪です。不燃物になりますので、ご不要になった「あいしてる」はご自分の墓までお持ち…