騎馬民族であるガルマル人の侵攻を受けたバシュタイル帝国は、これを撃退するべくサルテパトの地でガルマル人との決戦に挑んだ。しかしその決戦の前夜にバシュタイル帝国皇帝ラートイが崩御し…

「ラヴィネの海戦とは、ナストク半島のラヴィネの沖合でカラマン朝海軍と神聖同盟・エリティアの連合海軍が激突した史上有数の海戦である」 ムスタファ＝サレク『東西大陸史』「ラヴィネの…

北の地から大砂漠を越えて太陽の地(インティ・パチャ)へと訪れた旅芸人一座の少女ファラーレは、この地の王トゥパク・ユパンキに買い取られ、その妃妾に加えられる。しかし少女はここで、ム…

帝国の皇太子の愛人であり、帝都の夜のうわさの中心にいた高級娼婦コーム・レーメは、当代一の首斬りの名手と称賛される女処刑人コルレッタ・パリストと会うことを希望する。それはあるお願い…

帝都の夜を彩る夜劇場の歌姫ダミアの元に手紙が届いた。それは十年前に自分を捨てて家を出た母が病気になったことを知らせる弟からの手紙であった。憎しみに胸を焼くダミアは、けれど母に治療…