• 現代ファンタジー
  • 異世界ファンタジー

小話2

【何を作ってらっしゃるのですか蒼唯様?】
「『堕てる主』です」
【堕天使でしょうか?】
「天使じゃねーです。堕ちたてるてる坊主略して『堕てる主』です。所謂逆さてるてる坊主ですね」

 どうやら蒼唯は明日の雨を希望しているらしい。

【なぜ雨をこ所望なのですか?】
「明日、マラソン大会なんですけど、何故か私探索者コース走らなきゃならんくなったです」
【…分かりませんが、一般人と探索者で分けるくらいですし、雨程度で中止になりますか?】
「だからこその『堕てる主』です。逆さになるだけじゃ飽きたらず堕ちたんですよ」
【マラソン大会くらいで大災害引き起こそうとしてませんか! 止めて下さい!】

 リリスがそう叫ぶと話を聞いていた、ぬいとまっくよが待ってましたとばかり話に参加してくる

「ぬいぬ! ぬいー」
【マラソン大会です! 茸狩りはいたしません】
「まく~、まくまく」
【大睡眠大会も同様です。…お二方は少し外に出て言って貰えませんか?】
「やっぱり飴玉が降ってくる方が可愛いですかね?」
【あ、やっぱりお二方も戻ってきてください!】

 結局、リリスの粘り強さが功を奏し、マラソン大会中に大飴が降ることは無かったのであった。


☆☆☆☆☆

思い付いたが、時期が合わず眠らせてた小話
眠らせ過ぎて永眠しちゃったのもありますが…

2件のコメント

  • 以前は「錬金術」のスキル持ちだから、探索者にカウントされても仕方なかったけど、今は「錬金術」のスキルを無くしたから一般人と言い張っても認めてもらえるかも?
  • ちゃんと話はオチてる主。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する