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閑話としても短いし、オチもない小話

「浮気のボーダーラインってなんだと思う?」

 物憂つげな表情を浮かべた輝夜はそう蒼唯に尋ねる。しかしそもそも聞く相手を間違えていた。

「浮き輪です? そんなの可愛くて水に浮くかどうかじゃねーです?」
「浮き輪じゃなくてう・わ・き!」
「あー、そっちかです」
「そっちしかないでしょ! そもそも浮き輪の境界線気にする人いないし、浮き輪の議論にまで可愛い持ち込まないでよ!」
「そうです? シャチのフロートみたいな可愛い系統を含めるかは議論の余地があるです。だから可愛くないただの板は浮き輪じゃねーですから安心するです」
「フロートボードが浮き輪に入れられないか心配だなぁなんて私言ったかな? 言ってないよね!」


 ふと浮き輪過激派について考えていた時に思い付いた小話
 
 

2件のコメント

  • この小話、とても面白い!!!
  • やはり一部がドーナツ状になっていなければ、輪の部分の説明が……などという話題は蒼唯から出るわけないのです。
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