出口のないトンネルを走っているような気がする。
僕の人生は今、大きな安定期を迎えているだろう。ある程度やるべきことがあって、ある程度楽しいこともある。一言で言うなれば、「充実」。
しかし、僕は今が楽しいと思うのと同じ程度に、つまらなくも感じている。僕が本当にやりたいことは何なのだろう。いや、それはきっと分かっている。「文章を書くこと」だ。何が問題なのかというと、それに集中し切れていない自分がいることだ。そこで僕は自分が分からなくなる。僕は今、何をゴールにして日々を過ごしているのだろうか。
ただ、上手くなることを目標に据えて取り組んだ野球。志望校合格のためにひたすら勉強した浪人時代。その時は、逃げ出したくなるほどに辛い日々だった。しかし、僕はその時、逃げ出さなかった。見えるゴールに向かって速度を上げて進んだ。
だが、今は違う。僕は現状から早く逃れるためにゴールに向かいたい。しかし、そのゴールが見えないのだ。ただ、闇雲に走り息が切れる。
辛いのは今と昔どちらなのだろう。