むちゃんこ頭もよくて運動もできて歌もうまくて面白い、ドラえもんで言うところの出木杉みたいなやつがおんねん。立てば出木杉、歩けば出木杉、座る姿はマジ出木杉やねん。出木杉の爪の垢を毎朝青汁代わりに摂取してるような奴やねん。仮にそいつをXとでもしよか。
ほいでな、そんな偉いやつと最近よく話す機会があんねん。で、そいつやっぱり話してても頭いいねん。語彙も豊富やし、なによりモノマネがおもろい。
想像してみ?頭出木杉、運動出木杉のやつが、大真面目な顔でMr.都市伝説関暁夫の動きを完コピしてるねんで?
こんなん笑わずにはいられんやろ。多分関暁夫が見ても笑うと思うわ。
でやっぱりそいつと話してると、自然と「自分がこいつに勝ってるとこってどこやろなあ……」とか考えちゃうわけや。よくない思考よな。人間関係を勝ち負けで考えるとろくなことがない。それはわかっとるけど、でもやっぱり思考の百分の一くらいは、そういうことを考えちゃうわけや。
なんか我ながらキルアみたいやな。常に相手の全力を考えてる。ビスケの言うところの「負け犬の思考」やわ。
そいつからしてみれば、自分みたいな人間は「小狡い人間」っていう括りに入ってるんやないかとかな。
ああ、なんか書いててはっきりしてきたけど……
自分、あいつに認められたいんかもしれんわ。あんだけ凄いやつをぎゃふんといわせる何かがほしいのかもな……
そういえば昔もこんなことがあったな。自分って結構、惚れやすいタイプやねん。理由なく人のこと好きなったりするんだけど、自分じゃ好きになってることに気づかないことがたまにあるねん。今回もそれかもしれへんわ。