昨夜はふたご座流星群がピークを迎えるとのことで、夜中に何度か外へ出てみたのですが、生憎空は曇に閉ざされ、流れ星を見ることは適いませんでした。
諦めて家へ入ろうとしたそのとき、ふと背後に何者かの気配がっ。
〈えっ、何? 変質者? それとも、お化け?〉
ドキドキしながら振り向くと、そこには──いつもうちの庭を通ってく、どっかのニャンコがおりましたとさ。
〈なんだよもぉ、脅かしやがって。カワイイなぁ、コイツめぇ〉
とか思いながら、一歩踏み出した途端、猫はくるりと向きを変え、脱兎のごとく走り去ってしまいました。残念。
ただ、この猫、自分はよく出くわすんですが、他の家族は──最近いつも家にいる母ですら──まったく見たことがないそうで、「そんな猫、本当にいるの?」「幻でも見たんじゃね。昔近所に住んでた猫が、化けて出たとか」などと、酷いこといわれてます。
オマエら、こっちはいいから、猫くんに謝れっ。
なんか話が逸れてきましたが、この季節にもピッタリ合う素敵なタイトルに心惹かれ、久しぶりに同題異話の自主企画に参加させていただきました。
初めての異世界ファンタジージャンルで、巫女とか王子とかが出てくる、エキゾチックな王道 (だと自分では思ってる) ファンタジーです。
異世界モノは、世界そのものから考えないといけないのが面倒なので、そんな書きたいとか思わないんですが、短編だし、冒頭の夢を得る呪文をどうしても使ってみたかったので、あれこれ考えた挙げ句、こういう話になりました (そして、粗方書き終えてから、現代日本を舞台にした伝奇モノとかにしても、話が成り立つことに気付く・汗)。
とりあえず、よろしくお願いいたします。
『星流夜…………夢に夢見し夢を夢見る』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887782853長くなってしまいましたが、最後にこれだけはいっておかねば。
冒頭の呪文は、昔読んだその手の本から、〈これは、いつか使える〉と書き写したものの一つなのですが、コピー代をケチるくらい子供の頃のことなので、どこか間違ってるかもしれません。
昔過ぎて何の本だったか覚えてないし、ネットで調べても出てこなかったので、確かめようがないのです。
原文はシリア語っぽいので中東あたりのものだと思うんですが、お心当たりのある方はぜひ、当方までご連絡下さい。
あっ、今夜はいい天気なので、流れ星一つ、見れましたよ♪