• 歴史・時代・伝奇
  • 創作論・評論

🎈🎈誰にも思いつく?ChatGPTで関西弁に変換する。博多弁もやってみた

多くの人が思いつくであろう、方言変換。

もちろんまにまにはグンマーだから関西弁は全くわかりません。

だから首取り物語では完全に共通語で通しました。
上州弁もほとんど排しました。

でもChatGPTならばすぐに変換できるでない?
ということでやってみた。
GPT4は遅くなるので3.5で。

この回
【算盤】損失は坂東で起きてるんじゃない。堺でだ!
https://kakuyomu.jp/works/16816700428374306619/episodes/16816927860605962872


<ここから>

1559年4月上旬
摂津国堺
|魚屋《ととや》
(またの名を……)

「ほな、今回の鎌倉公方足利晴氏様、関東管領上杉政虎様による大胡《おおこ》追討令を機に、大胡札への攻撃を東国でも開始するという事でええか?」

宗久さんが会合衆の寄合で決める。

なんでか最近、裏で手を回したんか、はたまた|顕如様《ほんがんじ》の手を借りたんか、堺を牛耳るようになってきましたね。

こないだ1月、三好長慶様が幕府の相伴衆に選はれて、同時に帝から嫡子の義興様が御伽衆に選はれた。

対立する細川様は衰退一方。それに連なる本願寺勢力も商圏を伸ばせへんでいます。ここは三好様に庇護を受けるのが商人としての手やろ。

寄合がお開きになり帰る道すがら、納屋衆(倉庫業。堺の中心人物の集まり)の主計さんと和泉屋さんがワシの方へ寄ってきた。

ワシの背丈が6尺もあるせいか、お二人が足早になってしもた。
のんびりと歩かなあかんな。

「魚屋さん。儲かってんか?」

渋い顔して話しかけてくる。

「ぼちぼち……と言いたいところやけど、あかん」

三好様が淀川の通行権を京の角倉屋さんにやった。
元々堺がその権利を認めとったもん。

せやけど先の為替戦争で宗久さんが三好様に莫大な被害を与えとんねん。
なんとかその処理はせいたけど堺の印象は最悪になり、三好様は大胡寄りになった。

「堺~京間での物品の商いが厳しくなったのは痛いな。米の方も東国の商人に先を越されることが多くて利が乗らんねん。俵物(干物)はどないや?」

ワシの商いの中心は海産物や。
主に|干鰯《ほしか》や干鮑の俵を日ノ本だけやなく、唐国で密輸する倭寇との取引もして儲けとるで。

そっちも滞ってることを伝えると

「……そやけどいつから堺はお侍の街になったんかな? 最近、そういう疑問が出てきとるで。少し遅かった」

「そうやな。いままで損した、投入した富を回収することに躍起になってた(注1)」

あとは大胡様への復讐心やな。あの落ち着いてた宗久さんはどこへ行ってしもたんか。

「与四郎さん。弟弟子の貴方から見て、今の宗久さんはどう見える?」

主計屋さんがワシを幼名で呼ぶ。
親と祖父を相次いで亡くし絶望に暮れてた時資金を貸してもろうて、最後の賭けに出ることを許してくれた命の恩人やねん。

「悲しい限りや。あの詫びの世界、一体どこへ行ったんやろ。人の想念とは恐ろしいもんやで」

同じ(武野)紹鴎先生を師と仰ぐ者として、ただただ哀れやな。ワシも一歩間違えたら、あのような道に転げ落ちていたかもしれん。
あの文が届かんかったら……

「そろそろあの人には舞台から降りてもらいたいか。あまりにも深入りし過ぎや。確かに大胡様が滅べばそれに連なる東国の豪商の|鎬《しのぎ》が手に入る。
しかし堺の本来の商いは西国や。最近はそこを大胡札に浸食されとる。もうどっちが勝ちどっちが負けとるのか全くわからん。
せやけどこれだけは言える。
大胡札が出来て以来、日ノ本の景気は良くなってきた。それに堺は乗り遅れとる」

「そうやな。大胡様の骨を断つつもりで、こっちの肉をごっそり持って行かれとる。これは商人の戦い方ちゃうな。どっちへ転んでも儲かるようにせなあかん」

お二人が堺の

本来の商いを確認してるな。

今は宗久さんが表で堺を取り仕切っとるけど、実際にはこのお二方が実権を握っとる。納屋衆10人の殆どの喉元を握っとるんやから。

ワシの喉元も。

「そやけど魚屋さん。南蛮船との商売はどうなん?」

南蛮船が堺へ年に2度来るようになった。
これで様々な商品が日ノ本へ入ってくるのを期待してたけど、売り上げの半分以上は硝石。それも利の乗らん相手、武田等に優先的に売っとる。
唐国からの密輸品。
磁器や絹なんかも大胡のものが出回りとるし、利が乗らんようになっとるで。

「それからこれは定かではないんやけど、先月マカオから南蛮船が1隻、品川へ到着したとか。すでにこれで2隻目とも聞き及んどる。何を売買してるのかはわからんけど、南蛮との貿易も特権的なものではなくなりとるな」

「それは困るわ。何か策を考えんと」

色々な思惑が入り乱れとるみたいやな。
小西屋さんが南蛮、しかもキリスト教寄りやな。

大きな声では言えへんけど博多の神屋さんが大胡様に近寄ってるとか。金山の関係で不自然ではないんやけど、何やら密約もあるようやな。

そういうワシも久々に大胡様と連絡を取らんと。

天文(1540年)の大災害を事前にそのことを文で知らせてもろて、魚屋が潰れる危機を回避し、|剰《あまつさ》え米の商売で大儲けさせてもろた命の恩人である政賢様。

何かご恩返ししたいと申し出たけど、いつも「何もせんでもええや~」って言うてくれた。
ワシもそろそろ地盤がしっかりしてきた。茶の湯も皆さまをお慰めできることもできるようになっとるはずや。

「旦那様方。この後ちょっとお時間をいただけませんか?
少し茶でも差し上げたいんやけど」

ワシは動くことにした。

翌日
摂津国堺
小西隆佐
(いつ肝が据わるんやろうかな。この人)

昨日に引き続き、急な会合やな。
なんか東国で大きな動きがあったとか。もう大戦になると予想されて様々な大商いの準備がなされとるみたいや。
今更、これ以上大きな動きとはいったい何を指すんやろ?

「皆、集まってるようやねん。では時は金なり。皆で算盤勘定をしようや」

納屋衆筆頭の主計屋さんが口火を切る。
算盤勘定?

「先日、関宿のお城にて古河公方、足利晴氏様がお亡くなりになった。そしてその死因が刺殺。その下手人は……」

皆の喉が、ゴクリと鳴る。

「関東管領の上杉政虎様との噂が流れとるで」

なんと!

皆が驚いてる。
いや、納屋衆の3人を除いてや。
主計屋さん、和泉屋さん、そして魚屋さん以外。

「勿論、ただの噂かもしれん。やけど噂でもそれが本当になることもあるで。商いの基本やねん。
先物が現物を決めとる。噂が現実を変える。よって我が堺衆もこの影響で変わる損得勘定をせなあかんねん。
既に私と和泉屋さん、魚屋さんは勘定をしとる。もう大胡様と争うのは下策中の下策。大胡様の庇護下に入り大胡札を普及させた方が大きな利益を得る事は必定。
商人は意地を張ってはいかん。
利益のある方へ転ぶ。今はその転がる方が利益になるんや。今やなら堺が他の商人に先んじて利益を得ることも可能や。私どもは大胡様と手を握ることを提案しよう」

皆が主計屋さんと和泉屋さん魚屋さんを見た後、顔を宗久さんに向けた。

その先には……
憤怒で今にも燃え上がりそうな赤い顔が。

<ここまで>


完璧です。
『私』を『ワシ』にするとか、芸が込んでいる。

これは使えますね。
もう使っている人いますが。

では博多弁ではどうでしょう。
ついでに個人別の指示を。


……だめでした。
博多弁自体はできたけど。

セリフやモノローグをいちいち指示しないと、全部一緒になるか、別のセリフを変換してしまう。

でも3000字以上を十数秒で変換できてしまった。
これは使うしかないですね。



追記
あう。
純金積み立てをNISAでするには難しいことが判明。
定額の積み立てができない。

現在10g=9200円くらいなので
「毎月1万円くらいなら負担がなさそう?」
などと甘い考えが見事に打ち砕かれました。

ちょっとやり方を考えます。

もちろんChatGPTに聞きます。
はい。

2件のコメント

  •  こんばんわー♪(≧∀≦)ノ))
     方言、難しいですよねぇ。
     わたしは神奈川県県民ですが、時代物を現在執筆中。
     これが幕末者となると、いろんな地方の方がぞろぞろ💦
     現在は、坂本龍馬を主人公に執筆していますが、龍馬といえば土佐弁。さすがにこれは土佐弁辞書を買いました。
     ですが、桂小五郎さん(山口県)や西郷さん(鹿児島県)も出てくるので、うーんと悩み中。
     とりあえず桂さんたちは山口弁ではなく標準語にしましたが、問題は西郷さんたち鹿児島の人々。
     大河「西郷どん」では薩摩弁で会話していましたが、これからどうなるやら…
  • 斑鳩陽菜さま。
    幕末はこれまた大変ですよね。
    新選組なんか通訳係いそうww

    明治新政府も大変だったけど、大東亜戦争の時の米軍につかまった日本人捕虜がなまりがひどすぎて通訳の通訳が必要だったとかで。

    それ以上の混沌だったのでしょうね。

    作品ではあまりやりすぎるとPV減りますよ。
    私のデータではそう出ていました。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する