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先日ちょっとだけ触れましたが以前キャッチコピーを考える仕事?のようなものをしていました。その際、とんでもなく高額なマーケティングセミナーに出たのですが、今になってもその神髄は変わっていないのだなぁと思いました。
その時の事を思い出すと、小説に限らず物を売るというのは「期待感・ワクワク感」を売るという事です。身の回り?の事でいうならば「鰻屋は鰻の蒲焼きの匂いを売っている」のです。そしてそれに違わぬ味をお出しして「また来よう」というリピーターを作り出すことがマーケティングの神髄です。リピーター、すなわちコアな読者様です。
つまりワクワクするような期待感を高めさせるようなキャッチコピーでないとダメ! という事ですね。
また小説家・販売者からすれば、論理的なこと言いますが(つまり私はそのように見ていません)、100名の流し読み読者よりも10名のファンの方が有難い。10名のファンよりも1名の『信者!』の方が有難い。という事になります。10名のファンの人は次も読んでくれるコア層。1名の信者は『他の人に勧めてくれる』インフルエンサーです。勝手に口コミを流してくれる方です。
そしてもう一つ。
これが最近の出来事と関連しています。
私が勉強したころにはなかった「評価システム」。あの評価で1名の顧客の★1を打ち消すのには10個くらいの★5を必要とするという事。Amazonなどでわかると思います。否定的なレビューが1つでもあると買うのに不安が出ます。
だから「否定的意見の人を出さない」ことが重要。
え? そんなの無理だ! と思う筈です。どんなに良い作品でも否定的意見を持つ人『作品に合わない人』がいるのは当然。
そこで活躍するのがマーケティングというお仕事です。これが分からない出版社に当たると悲惨な書籍化となると思います。
コピーライトや作品名でワクワクする人を限定し、最初から『合わない人を寄せ付けない』事、これが一番大事。単に間口を広くしても商業化はうまく行かない。 勿論カクヨムでもなろうでも同じ。
私の場合は「北条・武田・上杉の草刈り場でザマァする」だけで「なろう」様では集客しました。それで多分『草刈り場』という言葉にて「クスリ」と笑って理解できる人・認識できるような、ある程度歴史に詳しい人・読み応えがある作品を求める『通』を集客できたのでは、と思っています。
それに対して『相模の獅子?甲斐の虎?越後の龍?それ、僕が全部首取っちゃうよん♪』はいかにも軽薄そうでRPGをしているライト層を集客していたのではないかと思います。
その結果として、スカッとした読みごたえを求めている方に期待を持たせてしまったのではと思います。
これを書いていて難しい! と思っちゃいました。でもこのコピーライターってたった一行考えるだけで1億円という人もいますから奥が深いです(その分映画などの興行収入に差が出るという事)。小説を読んでもらいたいという思いは作品を書く人にとっては当たり前の気持ちです。待っていてくださる読者様がいなければモチベーションも上がりません。だからリピーターの作り方は大事なのかなと思います。
今後も何度かキャッチコピーと作品名を変えていこうと思います。読者を混乱させるかもしれません。でもそれは必要だからやることで、Web小説は一般小説と違い変わり身が早いのが信条です。だって印刷されていないし宣伝にもお金かけていないから(^▽^;)
殆ど迷惑かけないのならどんどん変えなくちゃ。
ではでは ノシ