さて、書き始めたばかりの『エルムバンク』には、お気づきだとは思うのですが、脚注が多用されています。
実は、これ、ずっと前からやってみたかったのですね。
テリー・プラチェットという作家がおりまして、大好きなのですが、この人がファンタジーを書くときに、非常に良い感じに脚注を使うんです。
で、ずっとやってみたかったんですが、仕様から難しいのかな、どうかな、と半分諦めていました。
そしたら、そしたら!ですよ。
すごく素晴らしい脚注の使い方をしている作品がありまして。
芳賀 概夢さんの『はい、ヘルプデスクです! ……変な質問しないでください!』なんですが、そりゃあ、もう、目から鱗がぼろぼろ落ちました。
何よりも、「あ、そっか、仕様で脚注機能がなくてもつけちゃっていいんだ」というおバカなレベルから。
いやあ、成人してから書いてきた文章のほとんどが脚注をバンバン入れなきゃいけないようなものだったこともあって、普通文章を書くときは脚注挿入のツールがあるもんだっていうのが前提にあって。ないってことは「入れちゃいけないんだろうなあ」と漠然と思っていたんですが。
もちろん、入れられるんでした。手動でやれば。
さて、そういうわけで、脚注を思う存分入れている本作品ですが、まず最初に芳賀様にお礼を。
ありがとうございます。蒙をひらいていただきました。
そして、『ヘルプデスク』掛け値なしに面白いです。お勧めいたしますが、1話1話が短いという情報に騙されてはなりませぬ。ほぼ確実に全編通しで読むことになりますから、ご覚悟なさってくださいませ。そのくらい面白いです。