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rycっ

誤字や訂正のし忘れが多いので、もっとちゃんと見直してから投稿しようと思った。思わされた。思わざるをえなかった。

しかし私はその時、どうしても横になりたかった。
「どうしても」と言うからには、それは耐え難い衝動であり、それが出来ないくらいなら世界が滅びろというくらいの、慟哭にも近い感覚である。

しかし、誤字は直さねばならなかった。
「めんでぃーから後で書きたそ~」と思って空欄にしていた部分にも、文字を入れねばならなかった。

そこで私が懐から取り出したのが、このスマートホンである。
このスマァトフォーンというのを使えば、横になりながらでも文を読んだりできるし、ちょっとばかし文章を訂正するくらいのことは造作なく可能である。

そうして、横になりながら、今しがた書き終わったつもりの文章を見返していると、あるわあるわ。誤字脱字の雨霰よ。
「こ奴ら一人残らず なでぎりにせい!」
との指示が我が殿から下ったが、しかしどうしてか途中で意識を失った。
鬼におうては鬼を斬り、誤字におうては誤字を斬る筈で御座ったのに。どうしてじゃ。よよよ。





ると、書いていた文章の半分くらい?が消えていた。

かわりに「rycっ」と言う謎の言葉が残されていた。
人知れず消えて行ったあいつからの遺言か、もしくは変わり果てた遺骨なのか。
それは、誰にも分からない。

分からないから、その言葉に残されていたDNAから復元を試みた。
作業は難航を極めたが、完全ではないにしろ、あいつは戻ってきた。

困ったもんだよねぇ、すまーとふぉんにはさぁ。

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