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原点回帰。再生。


突然ですが、自発的な創作の入り口はなんでしたか?

わたくしは漫画だったような気がします。
それがおそらく小学5年生のときですね。

6年生の途中だったか、中学に上がってからか、
イラストにシフトしたけれど、なにかが物足りなくて、
その一枚絵たちに、必ず言葉を添えるようにしました。

中1いっぱいはメッセージつきの一枚絵を生産しておりましたが、
身近にとても絵の上手い友人がおりまして、
わたくしには絵よりも言葉での表現が向いているのだということに気付いたのでしょう。

中2あたりで小説を書き始め、
毎日紙の両面を使い、1話書いては
唯一の読者である友人に渡しておりました。

その友人も、2日3日に1度くらい、
オリジナルの話をプレゼントしてくれました。

お互いに贅沢ですね。
というか、一発書きを毎日なんて、我ながらなかなかにすごいことをしていたのではないでしょうか。

中学を卒業してからは、その友人と学校も違うので、
創作活動とはおさらば……かと思いきや、
今度は完全に詩作に移行いたしまして。
たまに歌詞も作っておりました。
(※歌詞と詩も中2から。小説と並行して書いておりましたことを記憶しております。)

きっかけを与えてくれたのは、
先ほどとは別の友人ではないかと思います。

その友人も漫画を書く方で、
『この中に詩を登場させる』と本人が言い出したのか、
『君の漫画の中に登場する詩を書かせて』とわたくしが名乗り出たのか、
そのあたりは覚えてはおりませんが、
お話を読み、それに沿った詩を書いて渡した経験と、
その友人が詩を渡してすぐ作中に反映してくれたこと、
このふたつが私に自信を与え、道標となってくれたのは確かでしょう。

高校から成人までのあいだはひたすら詩を書いていたと思います。
本当に些細なことでもなんでも詩にしました。
というか、勝手に出来上がっていきました。毎日、いくつも。
泡のように生まれるそれを、消える前に記しておりました。

大学時代はクリエイティブな活動はほとんど休止していました。
大きな出会いと別れを経験し、筆を執ることができなくなっていたともいえるでしょう。
歌が好きでした。いまのほうがよぼど上手いですし大好きですけれど。

社会に出てからもその状態は継続しておりましたが、
挫折を経験し、世界や一生消えない傷をつけた人たちを呪いながら、
少しずつ、少しずつ、再び言葉が湧き出るのを感じました。

最初は書きたいシーンだけノートに走り書きして、それで満足し。
いくつもの物語の種が植わりました。

使いかけのノートの余白を探していたら、
昔の自分の言葉は未来の自分の状況を予知していたかのようで、
妙に励まされ、短文の詩がぽつぽつと生まれ出しました。

そこからのことは、どうしてでしょう。
このお話のなかでは最も新しい記憶のはずなのに、すっぽり抜け落ちてしまっています。

とにかく、再び歩き出しました。

当時はペンネームもございませんでしたが、
いちばん最初の地点は、実は詩だったのかもしれません。

苦しい胸の裡だったり、他人に打ち明けられないことだったりがベースになっていることに加え、
思うがままに書き殴っているという性質上、
生身の自分をさらけ出すに等しい行為かもしれませんが、
自分語りが苦手であるがゆえに私生活が見えなさすぎること、
物語からは実体験や作者の存在を限りなく脱臭していること、
=話を読んでも、人間としての作者があまりにも見えてこないことへの不気味さへの対処、ないし補完の役割ができることを期待して、公開してみます。

『SUZUME-NO-BABE』
https://kakuyomu.jp/works/16818093079507110497

2件のコメント

  • コメントを失礼します。
    小学生の頃から創作活動をなされていたなんて、とても凄いことですね。私なんて小説を書き始めたのはここ数年のことで、まだまだ歴は浅いです(苦笑)
    でも、本当に楽しいんです。こんなに楽しいなら、もっと前から初めていればよかった!(๑>◡<๑)

    素敵な詩を、ありがとうございます。
  • 虹うた🌈さんへ。

    ご丁寧にありがとうございます。

    しなしながら、長いから、早いからすごいということは決してございませんよ。
    その方それぞれの『始めたい』と思ったときが始めどきでしょうから、遅すぎるということもないと思います。
    虹うた🌈さんが創作をお始めになる前には、おそらく他に大事なことがあったのでしょう。
    でも、虹うた🌈さんが創作と出会ってくださって、よかったです!
    これからも素敵な物語を作っていってください!

    ご覧いただきまして、ありがとうございました。
    またお手隙のときにでも覗きにいらしてください。
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