「“タビアゲハ”も、この雨漏りの中で目覚めてしまったか?」
「坂春サンヨリモ早ク起キタ時ニハ、モウ既ニ振ッテタ。ソレニ、イツモハ路地裏デ寝テイルカラ平気。風邪モ引イタコト、ナイカラ」
「それでも大雨の時は大変だろ?」
「荷物ガ飛バサレルクライ強イ風ハ困ルケド……アト困ルコトハ服ガ濡レチャウコトグライ」
https://kakuyomu.jp/works/16816452220334775877/episodes/16816452220412042249こんにちは、オロボ46です。
今回は傘に纏わるエピソードです。
「……まったく、ここの小屋は本当にボロ小屋だったようだな」
大雨の朝、ボロボロの小屋に泊まっていたふたりのバックパッカー。
雨漏りによって起こされたひとりのバックパッカーは、顔の怖い老人。彼は食事の場所に困っていた。
「ネエ、アソコノ傘、使エソウ」
見つけた傘を指さすもう1人のバックパッカーは、眼球の代わりに触覚を持つ変異体と呼ばれる化け物だ。
変異体の少女が見つけた傘を差し、老人はその下で食事をしようとするが……
ぜひ見てくださいね!