• ミステリー
  • ホラー

架空学級篇をおえて

今回は変則的に、奇妙なtips(史料)に、キャラクタのダイアローグを挟んで、謎を提示するという形にしてみました。

 キャラクタをもう少し前面にみせていきたいという欲も手伝って書いてみましたが、はてさて、1話にかかる文章量が相対的に重くなったのは、すこし考えものかな?

書くところがないので、本篇で参考資料として扱った書籍をここに。

『呪いと日本人』角川ソフィア文庫 著 小松和彦
『珊瑚集』岩波文庫 著 永井荷風

『珊瑚集』はおそらく絶版ですが、Amazonとかに安く転がっているかと。フランスの近代詩にはまったく知識はないですが、ここにあつめられた詩がかなり寓話的で、面白く、また卑近な心理を包んでいることもあって、オススメです。とくに本作であつかった詩の『道行』は超絶オススメなので、ぜひ手に取って読んでほしい作品ですよ、おくさま。おほほ。

あと『呪いと日本人』。本作を書かれている小松和彦さんは、妖怪や民俗学に精通してる方で、妖怪のデーターサーバーを作られた方です。著作も多く、怪奇好きにはたまらない研究の著作をばしばし書かれているので、是非よんでほしい。とくに『呪いと日本人』の記述で蒙を啓かれるおもいがしたのは、呪いというものが『呪う心』と『呪いのパフォーマンス』によって形成されるものであることをふまえた上で、時代によって『呪い』というものが、むかしより信じられず、エンタメのほうに流れて、さして信じられていない時流で、それでも人が呪いをなす『呪う心』というのは普遍的なこころの在り方ゆえに、どれだけ時代を経て、どれだけのひとが呪いを旧弊で前時代的なものだと、せせら笑おうとも、その動機は厳然としてあるのだから、『呪い』、『呪詛』というものは、いつの時代にも成立して、様々な形で、生じうるものなのだと気づかされる名著です。こちらはまだ在庫ありそうだから、暇なときに是非どうぞ!

 あとあと、次回も未定。
 年末年始まで、やや立て込む可能性があるので、気長に待って頂けると幸いです。

 あとあとあと、次回の内容は、いつものとおり、まったく考えてないですけれど、タイトルは『サマーランド篇』にしようかと。ちなみに夏のことじゃないですよ。『シャーロック・ホームズ』の産みの親、コナン・ドイルが盲信してしまった死後の世界といえば、読者諸賢の皆様には、ぴんとくるでしょうか?

それではみなさま、よい休日を。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する