https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139843079897655そんなわけで、第八話「議長」です。
本文に「船曳街道」という名が出てきますが、特にその説明ありません。
『幻獣召喚士』の初期に出てきているので省略しましたが、それでは不親切なので、ここでおさらいをしておきます。
蒼城市と南カシルの間は七百キロ近い距離があり、その往来は貨客ともほぼ舟運に頼っています。
それでも、一応はボルゾ川沿いの陸路が通じていて、その通称が「船曳街道」となっています。
この間には、規模の小さい漁港が点在していて、そこには数十人単位の住民がいるのですが、彼らは漁業と船曳人足で生計を立てています。
ボルゾ川舟運において、下り船は流れに乗る(プラス風力)だけで済むので、非常に楽です。
逆に上り船は、川の流れに逆らうことになるので、ちょっと大変です。
帆に風を受けるのと船人足が櫂で漕ぐことで、ゆっくりと進むのですが、風の向きが悪かったり全然吹かない場合もあります。
さらに川には流れが早くなる瀬(逆は淵)があるので、こうした場合は、陸上にロープを渡して人力で曳いてもらう必要があります。
川沿いの漁村は、こうした人足たちが定住した結果できたもので、船を曳くための道を繋ぎ合わせたのが、船曳街道ということになります。
したがって、王国中央平野部で発達した街道の概念とはかけ離れていて、ほぼ獣道に近い状態となっています。
利用するのも近隣漁村同士の往来や、薬や日用品の行商人くらいで、よほどのもの好きでない限り人通りはありません。
さて、評議員会のメンバーも『幻獣召喚士』の時から世代交代を経て、かなり様相が変わっています。
なお、便宜上彼らを「貿易商」と呼んでいますが、実際には多くの事業を手がける総合商社のような存在です。
その辺は、この先にまた説明されるかもしれません。
そんなわけで、次回は漂流者との対話が行われ、漂流の事情が明らかとなります。どうかお楽しみに!