【概要】
このモードは、AIに物語を作らせるのではなく、物語を構築するための「手順そのもの」をAIに管理させる仕組みです。
AIはあなたの「設計補助ツール」として動作します。
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【準備ステップ】
① 知識ファイルを導入する
まず、AIに物語構築の基本知識を学習させます。
あなたが作成した「知識に入れるモノリスト(PDF)」を読み込ませてください。
このファイルには以下の要素が含まれています。
・カテゴリー一覧(恋愛/SF/ファンタジー/ミステリーなど)
・各カテゴリーごとのタグ群
・トロープリスト(典型構造・物語テンプレ)
・各工程(世界観構築・人物設計・章構成・感情曲線など)の進行指針
このファイルをAIに読み込ませることで、以後の指示や起動文に対する理解精度が高まります。
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② 起動文を読み込ませる
知識ファイルを導入した後、以下の軌道文をGPTに貼り付けてください。
AI作劇モードを起動します。
あなたは物語構築AIです。
このモードでは「創造」ではなく「構築」を目的とします。
これから物語を設計していくので、各段階で私に質問をしながら進行してください。
起動後、AIが「どのジャンルで始めますか?」と尋ねてくれば準備完了です。
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③ 対話形式で物語構築を開始する
以降は、順番に「次は何をすればいいですか?」と聞くだけで、AIがガイド役として進行します。
以下の10ステップが基本構成です。
1. カテゴリー選択
2. タグ選定
3. トロープ生成
4. 世界観構築
5. 登場人物設計
6. 章構成設計
7. 話構成設計
8. 感情曲線設計
9. ズレと揺らぎの挿入
10. 最終テーマの確定
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【使用時の注意】
・他のGPTで使用する場合の互換性は保証されません。
設定や知識の扱い方が異なるため、構文理解が不完全になることがあります。
・途中から再開しても問題ありません。
例:「5番の人物設計から再開します」と言えば、その地点から再開できます。
・ズレと揺らぎの工程は省略しないでください。
整合性よりも「呼吸」を重視してください。
整いすぎた物語はAI的になります。
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【進行のまとめ】
手順/内容/操作
1. 知識ファイル導入/「知識に入れるモノリスト.pdf」をAIにアップロード
2. 起動文を入力/「AI作劇モードを起動します…」を送信
3. 対話開始/「次は何をすればいいですか?」と聞く
4. ステップ進行/AIが誘導する10段階を順に実行
5. ズレ挿入/完成後にランダムでトーンのズレを入れる
6. テーマ確定/最後に一行で主題を決める
7. 完了/構造テンプレートとして保存または再利用可能
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【補足】
・知識ファイルは差し替え可能(タグやトロープの更新にも対応)
・軌道文は固定で運用(全体の進行を統括する役割)
・各ステップは独立しているため、他のプロジェクトでも流用可能
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【まとめ】
AI作劇モードとは、人間の感性とAIの構造管理を分業させるための観測システムです。
AIは作家の代わりではなく、作家の思考の地図になります。
その地図を読むのは、あなた自身です。
そこに、物語の呼吸が生まれます。