「最近蛙化現象が話題になってんね」
「ね」
「どう思う?」
「そう言う人もいるんじゃね?」
「実際、そう言う感じになった事ある?」
「付き合い始めてから幻滅するって言うならあるかも。だって付き合うまでは理想しか見てない訳だし」
「まあね」
「でも蛙化ってそう言うんでもないんでしょ」
「相手を落とした、はい次ーみたいな?」
「ゲームみたいだよね。付き合えたんだから付き合えよって思う」
「まぁでも自分みたいなのと付き合えるやつはつまらんやつだ的なアレかもなあ」
「面倒くさっ……」
「メンタルがアレしてそうではある」
「幼少期に両親の愛が足らんかったかな」
「世の中のメンタル系の問題全てに応用のきく答え……」
「まぁでも蛙化はさ、若い頃の恋に恋する感じってそんなもんかも」
「確かに大人の恋で蛙化はないかも」
「今はないだけで、やがての大人の蛙化も普通になったりして」
「恋愛難しいー」
「ただ、付き合いが深まってからの別れ話トラブルよりかはマシかなぁ」
「少子化が進む訳じゃぜ」
「少子化には様々な要因があるし、蛙化で少子化ヤバいと言うのも極論かな」
「そだね。極論だった」
「蛙化に共感する若者は多いみたいだけどさ、そう言う人は蛙化してるのかな」
「さあ」
「まぁ実際、昔からそう言う人はいたんだろうけどねえ」
「熱しやすく冷めやすいのが恋じゃからのう」
「蛙化が流行ってんならさ、恋が成就する度に冷めて別の恋人を探す恋愛漫画とか受けるかな」
「無理じゃね? そもそもそう言うの読みたい?」
「読まないな」
「それが答えよ」
「サブキャラでそう言うのがいるのはいいけど、メインでそれだとねえ」
「実際描いてみたら受けたりして」
「まぁ描き方だろうね。相当上手くやれば、あるいは……?」
「最近恋してる?」
「してないねえ。恋しなくても別に平気だし」
「今はそんな風潮だよね。婚活もやる人はやってっけど……」
「少子化待ったなし」
「だからそれは極論だってば」