作品を書いていて、事前に決めた設定以外の設定描写が出てくる事ってありますか。私はそれがむちゃくちゃあるんですよ。事前設定で詳細に決めてなかった事柄とか、本文を書いていると突然『あの時はこう言う事があって――』と言葉が降りてくるんです。事前設定で決めた時の設定の穴がそれで埋まるんですよね。あれって本当に不思議です。
有名な漫画家さんでもそれっぽい伏線を投げて後で閃いて回収する『明日の自分が上手く考えるやろ』スタイルの人が多いそうですけど、私もそのタイプなんですよ。
逆に言うと、執筆前はそこまで詳細に考えられないんですよね。書いていく内に自分の中で設定に対するツッコミが生まれて、それでようやく穴が分かるんです。だから書きながら設定を作る羽目に。
でもそう言う書き方って楽しいですよね。執筆中に自分でも知らない事実がどんどん生み出されていく感覚は、割と気持ちがいいです。