「リアルな転生ってどうなんやろね」
「それはスピ的な話?」
「まー」
「て言うか仏教的な解釈はどうなんかなあ」
「知らん」
「ちょ」
「でも悪い事したら落ちて、いい事すると上がるイメージはあるよね」
「カルマの法則的な」
「そう言う考えがあるから生きている内にいい事しましょってなってるよね、日本は」
「今どれだけの人が信じているやらだけど」
「自己中な人は確実に信じてないよね」
「そう言う人は増えているのかなぁ? 分かんね……」
「これは統計取らないと何とも言えんわな」
「たださ、人は試練を経て成長する訳で。ある程度経験を積んだ人が徐々にもっと厳しい境遇に生まれ変わるってパターンもあるかと思うんだ」
「それって生まれながらに重い病気になっちゃう人とか?」
「そそ」
「最初は楽な環境から始まって、どんどん厳しくなる……。例えば貧乏な家に生まれてくる人は魂のステージが高い人かも知れない」
「10万人に1人の難病の人とか、その魂レベルの人しか耐えられない的な」
「最初の悪人が悪い環境に生まれ変わるって言うのと真逆じゃん?」
「じゃあ、両方のパターンがあるのかも。難病の人だからって人格はそれぞれだし」
「難病でも優しい人は徳の高い人で、難病で不満ばかり言う人は悪徳の償い的な感じ?」
「そうそう」
「あるかもねえ」
「徳の話で言えば、本人は色なパターンがあるんだろうけど、介護する人は確実に魂のレベルを上げるためにその立場になってるよね」
「悪人が罪滅ぼしに迷惑をかけた人を介護する役割になる事もあるんじゃない?」
「そか、ここでも色んなパターンがあるのかもね」
「ただ、さっきの判別法みたいに、どこまでも慈愛に溢れている人なら魂のレベルを上げるために頑張ってる人なんだろうね」
「やっぱ愛が一番大事だよ。愛が」
「転生と言えばさ、才能とか前世からの持ち越しって言うよね」
「天才児ってやっぱり前世すごいレベルの人だったからだと思う。そう考えないとおかしいもん」
「子供を天才にする方法ってそれこそ沢山の人が本を出したりとかしてるけど、その通りにすれば全員天才になってる訳じゃない。天才の遺伝子から天才は生まれやすいみたいだけど、確実に全員が天才になる訳じゃない。そこは不思議よね」
「ギフテッドの研究って今どこまで進んでいるんだろうねえ……」
「いつか法則的なのは見つかるのかな」
「でも全員が天才になる必要はないんじゃいかな? 適材適所と言うか」
「世の中には色な役割の人が必要だもんね。狙わなくても自然にしていれば自然にバランスは取れるものなのかも」
「それらは各宗教で神様の仕事って事になってるけど、いつかは科学的な答えも見つかるのかもね」
「つまり、神は数式だった?」
「な、なんだってー!」