「転生ってどう思う?」
「それはリアルの方? フィクションの方?」
「どちでも」
「フィクションってもう何でもありだよね。無機物に転生とか意味分からん」
「ねー」
「転生が流行る前ってSFブームなんだっけ?」
「ラノベブームじゃない? 転生じゃない方の異世界ファンタジーブーム」
「スレイヤーズとか?」
「そうそう。その異世界ブームの前がSFって感じがするなあ」
「今は異世界と転生モノが混ざってる感じやね」
「そこは分けた方がいいのか、混ぜていいのか……」
「一応は分けた方がいいんじゃない? 転生でチートじゃない話はまず見かけないから」
「リゼロくらいじゃない? 有名な転生モノでチートじゃない主人公って」
「他はグリムガル? あの地味さが良かった」
「まぁ転生じゃない異世界モノにもチートがない訳じゃないけどね」
「それの元祖はバスタードかしら?」
「でもあの時代だから、そこまで主人公だけが強くもなかったよな」
「フィクションの場合、転生はいいように利用されてきた感じがする」
「魔法とあんま変わらん扱いよな」
「まぁ今は宗教用語の借用的な感じだからねえ」
「科学的に証明されていないからこそ自由に設定出来るんだなあ」
「そうそう、ファンタジーファンタジー」
「夢が広がるなあ」
「じゃあ今回は創作物の転生の話と言う事で」
「て言うか、リアル輪廻転生はあると思うん?」
「あるよ」
「な、なるほど……」
「ちょ、引かないで……」
「まぁ輪廻転生はあるでしょ。仕組みは分からんけど」
「生まれる前の記憶ないもんねえ」
「記憶がないからこそ逆にね」
「魂は再現出来ないから。AIが発達した今でも」
「意識が科学現象なら再現出来るはずだもんね。謎は深い」
「いつか解き明かされる日が来るかしら?」
「でもロマンだから、ずっと謎でもいいよ」
「今の時代、ロマンが少ないからねえ」
「そうそう、転生はロマンなのよ」
「何書いてもいいからやりたい放題じゃぜ」
「最近は書き尽くさたれから変わり種と言うか変化球が多いよね」
「そもそも最初は異世界転生モノ自体が変わり種だったんだけどね~」
「時代は変わっていくね~」
「今後、転生モノはどうなっていくかしら?」
「先の事は分からんね」
「までも、ブームが去って書く人が減っても、ゼロにはならんのじゃないかな。SFを書く人が今もいるみたいに」
「おいおい、SFは死んどらんよ。何度でも復活するさ」
「御意」