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エッセイって最初の方が素に近いよね

 エッセイって最初の方が作者の言いたかった事が詰まっていると思うんですよ。物語と違っていきなりクライマックスですよね。だって伏線とか引っ張る必要ないじゃないですか。
 最初に情報を小出しにして然るべきタイミングでドーン! みたいなエッセイって、探せばそう言うのもあるのかも知れませんけど、そんなにないと思います。

 ワシはこれが言いたいんじゃいド――ン! で始めるでしょう、普通は。そこから考えると、欲求不満な爆発、やっとこれが言えたわあの快感に満ちていると思うんです、エッセイの初期の話って。
 なので、そっちの方が作者の素に近い文章になっていると思うんですよね。

 と言う訳で、最初の方でイキっている人はそれが素、なんだと思うのです。毒を撒き散らすにしても、その毒の濃度の濃い人、読む人の事を考えずに独自路線で吐き出しまくる人、そう言う文章でエッセイを書き散らかす人はそのノリが本性に近いのだと思うのですよね。
 思うので、エッセイの初期の雰囲気で私はその人の性格を判断しています。

 最初の内はとことん暴走しておいて、当然のように全く評価されなくて、その後に路線変更したみたいに文章が丸くなる人をたまに見かけます。手遅れなんですよね、私に言わせると。
 そのエッセイを読む人は毒を目当てに読みに来ているんですよ。うわあ、この人ヒドい……と思いたくて読んでいるんですよ。この人に比べたらマシかもね。と思いながら読む人だっているんですよ。

 なら、その期待に応え続けてもらわないと。ぬるいエッセイなんてその人には求めていないんですよ!
 大体、最初にエグいの読んでいる以上、途中で物腰が柔らかくなったところで全く信用出来ません(汗)。書いている本人はストレス解消して毒が出せなくなったのかもですけど、そうなったら丸い内容の別エッセイを別に書けばいいと思うんです。

 読む方のわがままを言わせてもらえば、毒エッセイは毒だけでお願いしたいと思う所存なのですよー。

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