何か目が滑るスリーズが続いていますな。ただ、これも色んな作品を読んでいて気付いた事なんです。作品を読んで気付く事もまた多いのですね。
今回の目が滑るはずばり設定についてです。小説は別に正しい事を書かなくても成立しますよね。大体、流行りの異世界転生とか科学的な整合性を考えたら成り立たないものですし。
架空の話で、ある程度辻褄の合う展開を求められるSFだって、厳密に全ての辻褄が合っている作品と言うのはそんなに多くはないかも知れません。
だからある程度都合の良い設定は別にいいんです。読んでいてその設定に納得出来ればね。ただ、これがどう考えても変だよ! ここが変だよこの小説! と、気になる部分が引っかかってしまうと、もうその話に感情移入出来なくなってしまいます。
面白い作品って言うのは作品内設定に矛盾を感じさせません。ああ、こう言う説明なら分かるなって上手く納得させられてしまいます。
全ての作品がそうあってほしいのですけど、中にはすごく独りよがりで強引で謎な設定を全く説明なしで展開している作品があります。その作品内で矛盾が生じているんですよね。
ある作品、異世界転生ものなんですけど、アイテムを使ってその世界で存在している人物に憑依する形で転生するんですよ。
でも憑依する前の事が全く書かれていない。憑依している事に登場人物の誰も気付かない。それでアイテムの効果が切れると現実世界に帰っているんですね。その間、その憑依先の異世界の人物は普通に生活している……はずなんです。その辺りの描写は一切ない。
考えたら色々とおかしいんです。どれほど読み進めても読者の気になる部分について全然触れないから途中から理解するのを諦めましたよ。
そう言う作品は目が滑りまくりでしたねえ。無理でした。